いまさら聞けない!? ちかごろ話題のサービス・アプリをさくっと解説
ヤフオク!への出品やクリーニングも頼める、ウェブで管理できるレンタル倉庫「minikura」
(2016/4/27 06:00)
サービス名 | minikura |
リリース日 | 2012年9月25日 |
運営会社名 | 寺田倉庫株式会社 |
料金 | 月額200円(税込)~ |
URL | http://minikura.com/ |
登録 | 必要(ヤフオク!出品には、Yahoo! JAPAN IDとYahoo!プレミアム会員への登録が必要) |
使用言語 | 日本語、英語、中国語 |
1箱から預けられる荷物の保管サービス
「minikura」は、120サイズの専用ボックス1つから利用できる保管サービス。空調・セキュリティ完備の倉庫で必要な時まで預けられ、集荷も取り出しも頼めて、ウェブページ上で管理できるため、中が見えなくなって結局忘れてしまう“押し入れの中”とは異なり、預けたものがよく分かるところが大きな特徴です。
いらなくなったモノや衣類は、minikuraのウェブページからヤフオク!に出品できるサービスもあります。送り主はminikuraになるので、住所を伝えずに済むので安心です。
トランクルームでおなじみの寺田倉庫が2012年9月25日から運営しており、2015年には「2015年度 グッドデザイン賞」を受賞しています。
ニーズやサイズにあわせた4つのプランを用意
預けたいものは紙類、本、小物、衣類、扇風機やギターなど、人によってさまざま。そこでコースはニーズに合わせて「minikuraHAKO」「minikuraMONO」「minikuraCARGO」「minikuraクリーニングパック」の4種類が用意されており、コースによって単品取り出し機能や、衣類、靴のクリーニング、紙焼き写真やビデオテープのデジタル化、ヤフオク!への出品、不要な紙類の処分など、便利なオプションも選べます。
とりあえず箱に詰めたものを預かって貰えればいいという方は、重量最大20kgまでなら点数制限なしで、1箱につき月額200円(税込、以下価格はすべて税込)で預けられる「minikuraHAKO」がいいでしょう。預けたものの撮影、個別の取り出し、ヤフオク!出品などはできませんが、季節ごとに必要になるものや、想い出の品など、箱ごとにちゃんと自分で分類できていれば、必要なときに箱単位で取り出せるので便利です。保管期間が1年以上なら、取り出し料は無料です(1年未満は800円)
何を預けたか写真で管理したい、必要なものは個別に取り出したい、衣類はクリーニングもお願いしたい、そんな方は重量は最大20kg、アイテムは最大30点まで月額250円/箱で預けられる「minikuraMONO」はいかがでしょうか。個別のアイテムごとの取り出しは、保管期間にかかわらず1回800円、保管期間1年以上なら、箱ごと取り出し料は無料となっています。預けたままヤフオク!に出品できるオプションサービスも選べます。
利用シーズンが限られているスノーボードやコタツ、扇風機、今はやめているギターなど、120サイズの箱に入らない大きなものを預けたい方には、180サイズまでのものが預けられる「minikuraCARGO」が用意されています。
「minikuraカーゴ」にはさらに「じぶんでコース」と「ひとまかせコース」の2種類のコースがあります。「じぶんでコース」とは、自分で梱包できる人向けのもので、5アイテムまで月額5940円。「ひとまかせコース」は、東京23区、神奈川県の一部地域限定のサービスですが、専門スタッフに梱包から引き取りまでを任せられ、10アイテムまで月額1万260円というもの。いずれも取り出し料は2700円です。
ファッションにこだわっているので衣類が多いけれど、今の部屋の収納スペースではとても足りないという方におすすめなのが「minikuraクリーニングパック」です。アイテムは最大10点まで6カ月保管で1万2000円。最初にクリーニングしてくれ、預けたアイテムはすべて1点ずつ撮影してくれるので、ウェブ上にクローゼットができるイメージです。こちらも預けたままヤフオク!に出品できるオプションサービスも選べます。
自分では難しい……を解決するオプションも充実
カユイところに手が届くオプションサービスも「minikura」の人気の秘密のようです。現在、「minikuraMONO VIEW」「クリーニングオプション」「データ化オプション」「文書溶解サービス」「あんしんオプション」の5つが用意されています。
「minikuraMONO VIEW」とは、「minikuraMONO」か「クリーニングパック」のユーザーが対象で、ヤフオク!への出品を頼みたい方のオプション。1個につき270円で、アイテムに合わせた撮影をプロのカメラマンが行うというもので、指定したアイテムの追加写真撮影3枚のほか、専用ページでアイテムを360度+拡大で見られる「360°ビュー」またはサイズ採寸が頼めます。
「クリーニングオプション」とは、預けている衣類をそのままクリーニングに出せるオプションサービス。「minikuraMONO」と「クリーニングパック」ユーザーが対象です。洗い、シミ抜き、アクアプラス、防虫/防ダニなどサービス内容に応じたコースを選べ、洗いとシミ抜きの「カジュアル」コースで1点(1回)につき1200円となっています。
「データ化オプション」は「minikuraMONO」ユーザーが対象で、古い想い出のアルバムや、書類、VHSや8mmビデオなど、各媒体をデジタルデータ化してくれるというもの。文書(A4まで)は1枚51円から、8mmやVHSテープのDVD化は30分以内が1240円からとなっており、見積もりも頼めます。
「文書溶解サービス」は、「minikuraHAKO」ユーザーを対象としたサービスで、不要な紙類を提携の専用処理施設で溶解処理して、トイレットペーパーなどに再利用するというもの。1箱540円で、1回につき20箱まで頼めます。いつか必要になるだろうと思って預けてみたものの、もはや取り出すこともないと判断した書類や本などの処分オプションです。
「あんしんオプション」とは、通常1週間ほどかかる入庫処理が3営業日以内に短縮され、なおかつ品目ごとの賠償金額の上限金額である寄託価額が、1箱あたり1万円から10万円にアップするというもの。「minikuraMONO」と「クリーニングパック」ユーザーが対象で、月額216円となっています。特別な品物の管理に向いているオプションと言えるでしょう。
なかなか捨てられないモノとの距離もとれる
昔のアルバムや古いビデオテープ、懐かしい手紙、子供の頃に遊んだおもちゃ、痩せたら着たいと思っている衣類などは、捨てられないが確実に場所を取る、そんなモノの代表格ではないでしょうか。「minikura」はそうしたモノの保管にぴったりなサービスです。
思い切って預けてしまうことで、そのモノに対する執着が薄れることもあります。そんなときは溶解またはオークションへ。捨てるべきかどうか迷っているモノとの距離を取るにも役立つサービスかもしれません。