イベントレポート
東京ゲームショウ2013
NTTぷららがゲームショウ初出展、クラウド型「ひかりTVゲーム」をアピール
(2013/9/19 18:04)
株式会社NTTぷららは、9月19日~22日開催の「東京ゲームショウ2013」に出展した。漫画「ハイスコアガール」とタイアップし、映像配信サービス「ひかりTV」用セットトップボックス(STB)で楽しめる定額制クラウドゲームの魅力を来場者にアピールしている。
NTTぷららはプロバイダー事業で知られる企業だが、ひかりTVを基軸とした派生サービスも手がけている。電子書籍サービスの「ひかりTVブック」や、定額制音楽配信サービス「ひかりTVミュージック」に加え、6月からは「ひかりTVゲーム」の提供を開始した。
ひかりTVゲームは、一般に「クラウドゲーム」と呼ばれるタイプのサービス。コントローラーからの入力情報やゲーム内の描画といった各種処理をクラウド側で行い、ユーザー側には処理後の映像だけをストリーミングで配信する。このため、ゲーム専用ハードウェアを購入することなく、気軽にゲームを楽しめる。なお、現時点でひかりTVゲームに対応するSTBはM-IPS200、PM-700、ST-770、ST-3200の4機種。
また、ひかりTVゲームでは定額制を採用。将棋、麻雀、ゴルフといった定番ゲームに加え、「グラディウス」「高橋名人の新冒険島」などアクション性の高いゲームまで約30タイトルが月額525円で遊び放題になる。なお、ひかりTVの基本料金、STBレンタル料、NTTの光ファイバー回線使用料なども別途かかる。
ゲームタイトルは今後も50タイトルをメドに拡充させていく予定。7月には、テレビリモコンで簡単に操作できる「プロ野球スピリッツ LIVING MANAGER」(コナミデジタルエンタテインメント開発)を追加するなど、ゲーム初心者への配慮もみせている。NTTぷららの担当者は「これまでゲームに触れたことがないお客様が、ご家族一緒になってゲームを楽しむきっかけになれば」と説明。従来とは異なるゲームファン層の開拓を図りたいという。
NTTぷららによる東京ゲームショウ出展は今回が初。ブースには光ファイバー回線を引き込んでおり、実際のユーザー環境に近い感覚で、ひかりTVゲームの体験プレイができる。
また、今後提供予定のゲーム3種が参考出展されている。これらは、スマートフォンやタブレットをコントローラー兼サブディスプレイとして使う機能に対応。例えば麻雀ゲーム「和(なごみ)」の場合、STBに繋いだ大画面テレビに捨牌を表示し、個人の手牌はサブディスプレイ側にのみ表示できる。これにより、リビングに居合わせた複数名で麻雀が遊べる。また「モーションライダー」「モーションアーチェリー」では、スマートフォンを振ったり動かしたりすることで操作できる。
NTTぷららブースでは、押切蓮介氏による漫画「ハイスコアガール」(月刊ビッグガンガン連載)とのタイアップ企画を展開。同作に登場するキャラクター・大野晶と日高小春に扮したコンパニオンがステージイベントなどに登場する。複製原画も展示中。
ブースの来場特典として、ひかりTVブックで使用できる電子図書カード500円分を配布する(ひかりTV未導入世帯でも使用可)。実際にゲームをプレイした人には、ハイスコアガールの描き下ろし漫画や作者対談などを収録した小冊子もプレゼントする。