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いよいよ人工知能はヒトの技能と同等レベルに到達か?

 マイクロソフトの研究者が開発した音声認識システムが、人と同等の技能水準に達したことが報じられている。記事によると、単語認識の誤り率が5.1%に達したということを意味していて、これはプロの速記者の精度に匹敵するものであるという。

 音声認識はこれまでもさまざまなソリューションが開発されてきたが、雑音などがないそれなりによい環境でクリアな音声が必要だったり、認識の誤りをあとで修正したりしなければならないことを考えると、積極的に利用しようというところには至らなかった。しかし、ようやくこの水準に到達したということは光明が見えてきたともいえそうだ。

 また、Silver Logic Labs(SLL)では、画像認識により、その人の感情などを認識する「メンタリスト」的な機能を開発したと報じられてる。だんだんとSF映画の世界に近づいてきているようにも思えるが、これを報じている記事中ではヘルスケア分野での応用について紹介している。例えば、脳卒中を発症した初期にみられる行動の異変を捉えるというものだ。

 いずれの例も人工知能が人間の五感に近づいてきて、しかも人間のような疲労や体調による認識精度のバラ付きが少ないということ、さらには複数のコピーを作って稼働させることができるという利点がある。

ニュースソース

  • マイクロソフトの音声認識システム、「人と同等」レベルに到達[CNET Japan
  • ついにAIがメンタリストの技術を習得!微細な表情の変化を捉えて心の中を読むAIが登場[ガジェット通信