リンク集
日本でも注目度急上昇! 今からはじめるFacebook
「Facebook」は世界最大のSNS。もともとは北米の大学生向けコミュニケーションサイトとして2004年にスタートし、その後は高校生や一般社会人へ段階的にサービスを開放。世界展開も進めた結果、その利用者数は5億人に達したという。
Facebookの日本語版は2008年5月に提供を開始。先行する国内最大手SNS「mixi」と比較され、機能進化の方向性、翻訳の精度、実名制などが理由で当初は苦戦したようだ。しかし2011年初頭、北アフリカ各国の民主化革命の原動力になったと報道されたり、Facebook創業期を描いた映画が公開された影響もあって、テレビ番組や雑誌で取りあげられる機会が増加。改めて注目されている。
そこで今回は、「今からでもFacebookをはじめたい」という入門者向けのリンク集をお届けする。サービスの中身がよく分からなくて登録を躊躇していた慎重派の方も、参考にしていただければ幸いだ。
●Facebookで提供される基本機能~プライバシー設定にはご注意を
それでは最初に、Facebookの概要や会員登録の方法、基本的な機能を見ていこう。Facebookは基本的に無料。会員登録にあたって他人からの招待は必要なく、誰でも自由に登録できる。
なお、今回紹介するページの多くは、Facebookにログインしていなければ見ることができない。冒頭でご紹介する「Facebook ヘルプセンター」や本稿の解説を参考に、会員登録するかどうかをまずは検討してほしい。
Facebook https://www.facebook.com/ |
◆Facebook
https://www.facebook.com/
Facebookのトップページ。ユーザーアカウントの取得もこの画面から行える。利用にあたってはメールアドレス登録が必須。また、姓名(ローマ字表記)の入力を求められるが、プライバシー設定などを行っても非公開にはできない。この点が「Facebook=実名制」と言われる由縁だ。ただし性別と誕生日はログイン後の設定画面から非公開にすることが可能。13歳以上であることも条件になっている。
なお、あだ名や偽名での登録はシステム上可能だが、一見してそれとわかる表記については運営側で定期チェックを行っているらしく、日本人の氏名には見えない名前で登録していたアカウントが突然停止される例が今年に入って多数報告されている。アカウントが停止された場合には、アカウント復帰に政府発行の身分証明書を求められることもあり、遊び半分で愛称などを使って登録するのはやめておいた方がいいだろう。
◆ヘルプセンター
https://www.facebook.com/help/
http://www.facebook.com/help/?faq=13016
Facebook入会前でも読めるヘルプ記事集。個別機能の解説に加え、アカウント登録の方法についても詳しく書かれているので、一度は読んでおきたい。
万一、Facebookを利用しなくなった場合の対応についても先に学んでおこう。まずは「利用解除(停止)」を申請すると、ログインに必要なメールアドレスやパスワード、プロフィール情報などはFacebookにそのまま保存され続けるが、他人からは一切閲覧できない状態になる。ただし通常のログイン作業を行うだけで利用再開できてしまう。一般的な「退会」とは異なる概念なので注意したい。
完全なデータ削除、パスワード抹消には「(アカウントの)削除」を行う。設定画面ではなく、ヘルプセンター内の個別記事からリンクを辿って実行する。この際にもログイン用メールアドレスおよびパスワードが必要で、手続き後一定の猶予期間を経て完全に削除される。しかし、猶予期間中に再ログインすると削除依頼は取り消し扱いになる。このように、アカウント削除に多大な手間を要する点は覚えておくべきだ。
◆Facebookへようこそ
https://www.facebook.com/?sk=welcome
Facebookへの登録後、まず行うべき友達検索やプロフィール情報入力などの作業手順をまとめたページ。Facebookでは、外部ウェブメールの利用情報などをもとに、他ユーザーへの招待メールを一斉送信する機能を備えている(各サービスへのログインが別途必要)。友達登録を一気に済ませたい場合は便利だが、余計なお世話と感じる人もいるだろう。その時はアカウント登録直後のチュートリアルをスキップし、こちらの画面から1人ずつ登録するとよい。
また、必須ではないものの、Facebookではプロフィール写真の登録を強力に推奨してくる。この「ようこそ画面」に加え、「ウォール」(各ユーザーのマイページに相当。URLはhttps://www.facebook.com/○○○(ユーザーネーム)で、他人が直接閲覧することも可能)からも登録できる。
◆Facebook プライバシーガイド
https://www.facebook.com/privacy/explanation.php
https://www.facebook.com/settings/?tab=privacy
Facebook利用開始時には誰もがまずプライバシー設定を調整すべきだ。例えば、デフォルト設定では、Facebookで登録した名前は一般ウェブ検索の対象になっている(公開設定のプロフィールも当然表示される)。また、Facebook内でメールアドレス検索されると、それに紐付いた姓名が表示されてしまう。
こういった状況はプライバシー設定を変更することで一部回避できる。プライバシーガイドを参考に調整してもらいたいが、難易度は高い。不安に思う人は、オンラインゲームや匿名SNSに登録しているメールアドレスをFacebookで使わないようにしよう。実際にFacebookを体験してみて、必要であればその際にメールアドレスを変更すればいいだろう。
◆Facebook ナビ
https://www.facebook.com/sitetour/page/home/
Facebookの使い方についての初心者向けガイダンス記事。手引き書的な文章を探している人にオススメのページだ。
Facebookにはさまざまな機能が内包されており、その使い方を一言で表現するのは難しいが、筆者は「承認制のTwitter」と捉えている。Facebookには「近況をシェアする」という概念があるが、これはまさにTwitterそのもの。この近況をこまめに更新することが、Facebook初心者にとって最初の楽しみ方になるはずだ。
この近況は、mixiの「日記」ほどではないものの閲覧制限をかけられる。また、Facebookは現実に会ったことのある人同士のコミュニケーション円滑化を目的としたサイトであることが明言されている。学友、会社の同僚、趣味の友人などリアル世界で面識のある人間同士が友達登録を行い、完全公開制のTwitterとはまた異なるコミュニケーションをとる目的で利用するのが無難だろう。
一方、Facebookには、国内SNSでおなじみの「日記」に相当する機能がないが、「ノート」でほぼ代替することができる。自分が外部で運営しているブログの記事をRSSフィード経由で自動インポートすることも可能だ。
◆いいね!(ヘルプセンター)
https://www.facebook.com/help/?page=773
Facebookの随所で表示されている「いいね!」機能についてのヘルプ記事。Facebookで公開されるほぼすべてのコンテンツには「いいね!」ボタンが付いており、何らかのコメントを付与するよりもさらに簡単に肯定的フィードバックを送ることができる。「いいね!」が付与された回数や、どの人物が付与したかは随時集計される。
「いいね!」の付与は、あとからキャンセルできる。後述する「Facebookページ」に対して「いいね!」を付与すると、その関連記事が自分のニュースフィード(友人の近況、写真アップロード状況などが集約された自分専用リスト)に表示されるので、煩わしいと感じた時は取り消そう。なお、友人の近況に「いいね!」を設定しても、ニュースフィードに転載はされない。
◆Facebookモバイル
http://www.facebook.com/mobile/?ref=pf
Facebookの主要機能は、モバイルでも利用できる。iPhoneやAndoroidに対応したモバイル向けウェブ、専用アプリなどが無料でリリースされている。また国産フィーチャーフォンでも、ブラウザーでアクセスしたり、メッセージの受信通知を受けることが可能だ。
◆写真
https://www.facebook.com/?sk=media
Facebookに統合されている写真機能。外部オンラインフォトアルバムとの連携が欠かせないTwitterとは異なるため、公開制限を細かく設定できる点が魅力だ。また、アップロード枚数の制限が事実上ない(アップロード時の自動リサイズは行われているようだ)。動画については1024MB未満、20分以内とされている。
また、写真には人物タグを付けられる。画像内の人物の顔をポイントし、その人物がフレンドリスト内の誰であるか明示できる。タグ付けされた画像は、当該人物のプロフィール画面などにリストアップされるが、ネット上に自分の写真を公開したくない人もいるので、利用時には十分注意してほしい
◆アプリ
https://www.facebook.com/?sk=apps
Facebookでは「写真」や「ノート」などの各機能を「アプリ」と称し、追加コンテンツ的に提供している。このアプリは外部デベロッパーでも開発することが可能で、ゲームや占いなど数多く公開されている。さらにアプリの利用状況はニュースフィードにも反映され、友達とスコアを競ったり、仲間に誘ったりできる。
最近になって問題視されているのが、悪質なアプリの存在だ。一部アプリの中には、ニュースフィード内のリンクをクリックするだけで個人情報を収集したり、登録した友人にスパム的なメッセージを送るものが確認されている。見慣れないアプリがニュースフィードに表示された場合は、クリックする前によく考えよう。
◆Facebookページ
http://www.facebook.com/directory/pages/
https://www.facebook.com/pages/browser.php
個人に紐付いた通常Facebookアカウントとは異なり、企業、製品ブランド、著名人、特定テーマなどに応じて開設されるページ。他のSNSでおなじみの「コミュニティ」とほぼ同等の機能をもつ。旧称は「Facebookファンページ」。類似機能として「グループ」があるが、そちらは友人間での小規模な交流を目的としている。
用途はさまざまで、大手ニュースサイトが記事を流し込んだり、最終製品メーカーの新製品・イベント告知などにも利用されている。前述のとおり、Facebookページに対して「いいね!」を付与すると、関連情報が自分のニュースフィードにも表示されるため、Twitterにおけるフォロー、RSSリーダーのような感覚で使うことになるだろう。
◆Facebookメッセージ
https://www.facebook.com/about/messages/
現在、ユーザー別に段階的提供が行われている新機能。1対1のFacebook内ミニメールはもともと公開されていたのだが、新たに「○○○(ユーザーネーム)@facebook.com」形式のアドレスが割り当てられ、POP3/IMAP4メールが受信できるようになる。件名がない、Facebookのチャット機能と統合されている、といった特徴も備える。受信範囲(送信者の制限)のコントロールも可能。
なおユーザーネームとは、姓名とは異なるID的な文字列のことで、自分のプロフィールページ(ウォール)用URLにも使われる。設定画面から任意に取得できるが、その際には携帯電話番号による認証が必要となる。
◆Facebookクエスチョン
http://www.facebook.com/questions/
こちらも段階的スタート中の新サービス。「友人への質問」という形で意見を募ることができる。コメント形式の自由意見だけでなく、選択肢を選んでもらうことも可能。出題した内容、回答した内容の履歴はプロフィール欄に表示され、他のユーザーにも公開される。
◆Facebookスポット
http://www.facebook.com/places/
モバイル版Facebookから利用できる新サービス。GPSなどで位置情報を取得し、現在訪れている飲食店やイベント会場を“チェックイン”という形で明示し、他者に公開できる。近隣の友達を見つけたり、同じ場所に居合わせたFacebook利用者を発見したりできる。将来的にはクーポンサービスとの連動が計画されているようだ。
◆Facebookポイント
http://www.facebook.com/credits/
おもにFacebookアプリ内で有料アイテムを購入するための電子マネー。必要に応じて、各ユーザーの「マイアカウント」から購入できる。現在の価格は50ポイントあたり403円。まとめ買い割引制度もある。
●一般サイトにも広がるFacebookの世界
Facebookでは、その機能の一部を外部の企業や個人に公開している。Facebook内の更新情報を外部アプリでチェックしたり、「いいね!」の仕組みを一般ウェブサイトでも利用できる。その逆に、外部のブログやSNSに投稿した内容をFacebookに反映させることも可能だ。Facebookとその他のサイトの連携によって、さらに多様なサービスが生まれていくだろう。
◆Skype Facebookニュースフィードと電話帳
http://www.skype.com/intl/ja/features/allfeatures/facebook/
専用クライアントソフトを使った音声・文字チャットサービスとしておなじみ。Skypeへログイン後にFacebookアカウントとの接続作業を行うと、Skypeのインターフェイス上でFacebookのニュースフィードをチェックできる。
◆MSN
http://jp.msn.com/
ポータルサイト「MSN」のトップページには、外部SNSの利用状況を確認する機能が備わっている。mixi、Twitterに加え、Facebookにも対応しており、近況のシェア(投稿)も直接可能。なお、これらの外部サイト・サービス機能の利用を撤回したい場合は、Facebookのプライバシー設定画面から削除作業が行える。
◆nanapi Facebookの使い方・楽しみ方ガイド
http://nanapi.jp/site/facebook
日々の生活に役立つ豆知識やアイデアを紹介するサイト「nanapi」。このFacebook特集記事に限らず、ほぼすべてのページに「いいね!」ボタンが設置されている。「いいね!」が押された回数も同時に表示されるので、その記事のお役立ち度が一見して類推できる。
◆ロケタッチ
http://tou.ch/
モバイル向けの位置情報共有・履歴保存サービス。Twitterに似たユーザー間のフォロー機能が元々あるが、Facebookとの連携にも対応。店舗や施設に“タッチ”した履歴をFacebookへ自動投稿できる。その投稿を他のユーザーがニュースフィードからクリックすれば、ロケタッチのサービスサイトへ誘導されるという仕組み。
◆FacebookでのTwitterの活用法(Twitter)
http://support.twitter.com/articles/251740-facebook-x3067-x306e-twitter-x306e-x6d3b-x7528-x6cd5
Facebookの近況シェア機能はTwitterによく似ており、Twitter社が開発したアプリを利用すれば実際に同時投稿も可能だ。こちらの解説を参考に、Facebook内で設定を行おう。Twitterのウェブやスマートフォン専用アプリ側で1度ツイートすれば、Facebookのウォールにも同内容が反映される。
◆Facebookとmixiをリンク
https://www.facebook.com/feed/export/mixi/
Facebookとmixiを連携させるための機能。Facebookに投稿した内容をmixiへ反映させることができるが、Facebook側のプライバシー設定でコンテンツ公開範囲を「すべてのユーザー」に変更する必要がある。
◆ブログをインポート
https://www.facebook.com/editnotes.php
自分が管理しているブログの内容を、RSSフィード経由でFacebookの「ノート」に自動投稿するための設定が行える。実際の作業はフィードのURLを指定するだけ。
◆Fabebookバナー
http://www.facebook.com/badges/?ref=pf
Facebookに登録した自分のプロフィール、アップロードした写真、Facebookページへの「いいね!」付与歴などを、個人ブログやホームページで表示するためのバナーが作成できる。「プロフィール用バナー」であれば、名前やメールアドレス、生年月日などのデータを表示するかどうか選べる。
また「Facebookページ用バナー」は企業やニュースサイトに掲出されていることもある。これにより「自分が初めて訪れたページを、友達がすでに利用しているかどうか(いいね!を付けたかどうか)」が分かる。「○○さんが使っているなら便利なはず」といった印象も生まれやすい。Facebookがソーシャルたる理由は、ここにもあると言えるだろう。
◆Facebook「いいね!」ボタンが設置できるようになりました(はてなダイアリー日記)
http://d.hatena.ne.jp/hatenadiary/20110215/1297736630
「いいね!」ボタンの活用範囲はFacebookの本家サイト以外にも広がっている。ブログサービス「はてなダイアリー」でも対応を進めており、個人でも簡単に「いいね!」を設置できるようになった。
◆ソーシャル広告
http://www.facebook.com/fba_whatsthis
Facebook内で表示される広告は非常に独特で、友達登録した相手がその広告(ないし出稿元)に対して「いいね!」を付与したかどうかわかるようになっている。知り合いの興味が視覚化されるため、検索連動広告や一般的なバナー広告とはまた異なった“説得力”がもたらされる。
◆Facebookでログイン
http://www.facebook.com/about/login/
既存のFacebookアカウントを使って、外部サービスにログインするための機能。新規会員登録やパスワード管理の手間を大幅に軽減できる。その分、Facebookアカウントそのもののセキュリティには注意が必要だ。なお、同様のサービスは「Yahoo! JAPAN ID」や「Googleアカウント」でも提供されているが、対応サイトはそれぞれ異なる。
◆Flickr
http://www.flickr.com/
海外運営、かつ英語表記のオンラインアルバムサービスながら、日本でも高い人気を誇るFlickr。FacebookおよびGoogleアカウントでのログイン(Sign in)に対応しており、Yahoo! ID(Yahoo! JAPAN IDとは異なる)を取得することなく、サービスを利用できる。
◆キングダムコンクエスト
http://kingdom-conquest.com/jp/
iPhoneで楽しめるアイテム課金制オンラインゲーム。公式サイトには記述がないが、実際のアプリからはFacebookアカウントで直接ログインできる。画面サイズの限られたスマートフォンでは会員登録も煩雑なため、こうした配慮は地味ながら効果的だ。
(2011/5/20)
[森田 秀一]