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スマフォから手軽にアクセス! 無料&大容量ウェブメールを使いこなそう
今回は、数あるインターネットサービスの中でも、特に定番的な人気を誇るウェブメールをご紹介していこう。Gmailが先鞭を付けた「大容量化」はいまや完全に定着。メール保存件数はほぼ無限、プロバイダー標準のPOP3メールアカウントよりも便利という状況すら生まれている。
近年は、各サービスのモバイル対応も進化。スマートフォンからも非常に使いやすくなった。フィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えを検討している場合は、その点も考慮してウェブメールを選んでみよう。
●誰でもカンタン、無料でメアド取得
それでは早速、各社のウェブメールを紹介をしていこう。基本的にいずれのサービスとも、簡単なユーザー登録を行えば無料で利用できる。これから初めてインターネットを使う人、メールアドレスを一切持っていないという人でもOKだ。広告メール受信用の予備アカウントとして使うのも良いだろう。
◆Gmail
http://mail.google.com/
大容量ウェブメールの先駆けとも言える定番サービス。現時点での総保存容量は約7.6GB。スマートフォンをはじめとしたモバイル端末からの利用、他のメールアカウントをGmailから利用できる機能(メール送信者表示の変更)、フィルターを用いたメール自動転送など、さまざまな機能を搭載している。アドレスは「アカウント名@gmail.com」。
POP3やIMAP4を利用し、一般的なメールクライアントからGmailアカウントのメールを送受信することも可能。さらに「オフラインモード」を有効化すれば、インターネット接続していないノートPCから受信済みメールを閲覧できる。送受信できるメールのサイズは、添付ファイルを含めて最大25MBまで。なお、実行形式(拡張子EXE)のファイルは、zip圧縮を行っても送受信できない仕組みになっている。
◆Windows Live Hotmail
http://www.hotmail.com/
日本マイクロソフトが長らく提供しているウェブメールサービス。現在は総ストレージ容量に一律の上限を設けておらず、急激な受信容量の増加などがない限り、無制限にメールを保存できるとしている。また、オンラインストレージ「SkyDrive」との連携により、最大10GBのファイルを送受信可能(1つあたり最大50MB×200件)。一方、スマートフォンではプッシュ受信もできる。
近年はユーザーインターフェイスの動作速度向上にも取り組んでおり、今年6~7月にはキャッシング・事前読み込み・非同期処理などを改良。より快適に利用できるようになったという。設定オプションで「メッセージの事前読み込み設定」が有効化されているか、ぜひチェックしてみよう。アドレスはアカウント作成の時に、「アカウント名@hotmail.co.jp」と「アカウント名@LIVE.JP」から好きな方を選択できる。
◆Yahoo!メール
http://mail.yahoo.co.jp/
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のメールサービス。無料コースの保存容量は1GBだが、オークション利用などのために「Yahoo!プレミアム」に加入していれば1.5GB、Yahoo! BB契約者であれば2GBにまで増量される。メール1通あたりの容量制限は、会員種別に関係なく最大20MB。アドレスは「アカウント名@yahoo.co.jp」。
Yahoo!メールと言えば「送信メールの末尾に広告が自動挿入される」ことで知られたが、今年2月に廃止された。またスマートフォン対応も進めており、10月からはiPhoneやiPad限定でプッシュ通知機能の提供を開始した。ただしIMAP4の有効化が前提で、これには広告メールサービス「Yahoo!デリバー」への登録も伴う。
◆gooメール
http://mail.goo.ne.jp/
NTTレゾナント運営のポータルサイト「goo」が提供中のウェブメール。PC、携帯電話からの利用が可能。gooメールに新着メールが届いた場合、別のメールアドレス宛に通知する機能も備えている。6月にはスマートフォン対応を開始し、機能改善なども徐々に行っている。
無料コースの保存容量は2GB(送受信メール数最大10万通)。送信メール1通あたりの容量上限は最大20MB。なお、未ログインが6カ月継続するとメールボックス自体が削除される。ただし月額200円の有料プランに加入すれば、この削除が行われなくなるほか、保存容量も5GBに増加する。アドレスは「アカウント名@goo.jp」。
◆livedoor メール
http://mail.livedoor.com/
ポータルサイト「livedoor」のメールサービスは、2007年8月にGoogleのGmailが導入された。このため、本家Gmailとほぼ変わらない性能・操作感を実現している。アドレスは「アカウント名@livedoor.com」。
メール保存容量もGmailとほぼ同じで約7.6GB。メール1通あたりの受信容量制限は20MBとしている。送信メールへの広告挿入などは行われないが、操作画面上の広告表示位置などはGmailと若干差異があるようだ。
◆au one メール
http://www.au.kddi.com/au_one_mail/
携帯電話のau(KDDI)が提供しているウェブメール。やはりGmailをベースとしたサービスで、保存容量などはほぼ同等。アドレスは「アカウント名@auone.jp」が新規に割り当てられる。また、「アカウント名@ezweb.nejp」で送受信したメールの自動バックアップ先としても使える。会員登録自体はau携帯電話の有無に関係なく行える。
◆Infoseek メール
http://mail.infoseek.co.jp/
http://portal.faq.rakuten.co.jp/euf/assets/attention_detail.html
楽天系列のポータルサイト「Infoseek」の無料ウェブメール。これまで独自に運営されてきたが、9月からはWindows Live Hotmailをベースとした新体制へと移管された。これにともない、メールの受信フォルダー容量も事実上の無制限となった。
割り当てられるメールアドレスに変更はなく「アカウント名@infoseek.jp」のまま。従来からの会員も、引き続き同じアカウントで利用できる。ただし、旧サービスで受信したメールの移行手続きはすでに受付を終了した。
◆AOL Mail
http://mail.aol.jp/
ポータルサイト「AOL」の無料ウェブメールサービスは保存容量無制限。メール1通あたりの添付ファイル容量も16MBとかなり余裕がある。アドレスは「アカウント名@aol.jp」。
携帯電話からの閲覧は基本的にWAP限定で、auの一部携帯電話などに限られる。ただしPOP3やIMAP4といった汎用の方式は対応しているので、スマートフォンからは問題なくアクセスできるだろう。
◆Zoho Mail
http://www.zoho.jp/mail/
保存容量1GBのウェブメールサービス。運営会社はゾーホージャパン。スマートフォンからの閲覧、POP3、IMAP4などに対応。迷惑メールフィルターも備える。また、有料の高機能プランも用意する。アドレスは「アカウント名@zoho.jp」だが、無料で独自ドメインの利用が可能な点が特徴で、「アカウント名@mydomain.jp」のように独自ドメイン名を設定し利用できる。無料プランで設定可能な独自ドメインは1つだが、有料プランでは無制限に設定可能。
◆エキサイトメール
http://www.excite.co.jp/mail/
ポータルサイト「エキサイト」が手がけるウェブメールサービス。容量は4MBと少なめ。未ログインが60日以上続いた場合も、メールボックスの内容が削除される。ただし会員ID自体は存続する。携帯電話非対応だが、スマートフォンからはPC版のエキサイトTOPページ経由で利用できる。アドレスは「アカウント名@excite.co.jp」。
●特定機器&プロバイダーのウェブメールも
ウェブメールの中には、特定の携帯電話会社やプロバイダーを利用している人向けの限定的なサービスもある。無制限に登録な可能な一般のウェブメールと比べても、機能的に劣る部分はほとんどない。利用する権利がある人は、ドンドン活用したい。
◆iCloud
http://www.apple.com/jp/icloud/
iPhone、iPad、iPod touchの各種iOS端末、およびMac OS対応機利用者向けのクラウドサービスで、「アカウント名@me.com」のメールアドレスが取得できる。初回利用時はApple IDの登録が必要で、さらに端末側からメール機能を有効化しなければならない。なお、メール保存容量はiCloud全体のストレージ空き容量に依存する。無料コースの標準容量は5GB。
◆BIGLOBEメール
http://email.biglobe.ne.jp/
大手プロバイダーのBIGLOBEが9月に開始したばかりの新メールサービス。自社のインターネット接続サービスを利用中の有料会員向けにベータ版として提供中。メール保存容量は5GB、保存期間も無制限。スマートフォンからの閲覧(プッシュ対応)のほか、POP3やIMAP4での送受信にも対応する。取得できるアドレスは「アカウント名@biglobe.jp」。
正式サービスは12月5日開始の予定。この日以降は、クレジットカード会員番号などの各種支払い方法登録したBIGLOBE会員であれば、誰でも利用可能になるという。
◆ドコモwebメール
http://www.dwmail.jp/
http://www.nttdocomo.co.jp/service/communication/webmail/
NTTドコモの携帯電話およびスマートフォン契約者向けの限定サービス。機能的には、ポータルサイト「goo」のウェブメールがベース。取得できるメールアドレスは「アカウント名@dwmail.jp」。あらかじめ設定しておけば、iモードメールアドレスに届いたメールをドコモwebメールに自動保存することができる。メールアカウント開設にあたっては、ドコモ契約者のみ取得できる「docomo ID」が必須となる。メールの保存容量は最大2GB。送受信メール1通あたりのサイズ制限は、添付ファイル込みで20MBまで。
◆@niftyメール
http://www.nifty.com/mail/id/
プロバイダー「@nifty」が自社接続サービス利用者向けに提供しているメール機能。ウェブメール、メールソフト両方での送受信に対応し、容量も5GBと多め。アドレスは「アカウント名@nifty.com」となる。転送機能などは有料オプション扱い。
◆So-net Webメール
http://www.so-net.ne.jp/option/mail/webmail/
ソニー系列のプロバイダー「So-net」の会員向けウェブメールサービス。保存容量は無制限だが、保存期間は約2カ月となっている。ただし専用フォルダーへ移動したメールについては100MBまで無期限かつ追加コストなしで保存可能。メール1通あたりの容量制限は20MB。 アドレスは「アカウント名@so-net.ne.jp」。So-netではこのほか、「アカウント名@postpet△.so-net.ne.jp」(△は自動的に割り振られる数字)というPostPetのアドレスも取得可能。
◆OCNメール
http://www.ocn.ne.jp/mail/webmail/
NTTコミュニケーションズのプロバイダー「OCN」の会員向けメールサービス。以前は「Mail ON」という名称で提供されていたが、その後リニューアル。全体の保存容量は1GB、保存期間は無期限となった。スマートフォン閲覧にも対応する。アドレスは「アカウント名@***.ocn.ne.jp」(***はシステム側で自動的に割り振られる)。
◆mopera Webメール
http://www.mopera.net/service/option/mail/webmail.html
NTTドコモが展開しているプロバイダー「mopera」。Uスタンダードプランの契約者はウェブメール機能を利用できる。保存容量は50MB。メールソフトによるPOP3受信に対応しており、保存容量制限が非常に小さいことから、基本的にはPOP受信で、補助的にウェブメール機能も利用可能と考えた方が良いだろう。
(2011/10/28)
[森田 秀一]