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オリンピック効果でエリア拡大なるか? 公衆無線LAN(Wi-Fi)徹底紹介
(2014/6/20 06:00)
外出先での手軽なネット接続手段として、いまやすっかりお馴染みとなった公衆無線LAN(Wi-Fi)。カフェ、駅、銀行などさまざまな場所にサービスエリアを広げているが、2020年の東京オリンピック開催に向けて、訪日客を“おもてなし”するインフラとしての普及・整備にも期待が集まっている。各社の最新サービス状況を今一度チェックしてみよう。
携帯電話キャリア&大手事業者の実質無料サービス
社会人にとって最も身近な公衆無線LANといえば、恐らく携帯電話キャリアによるものだろう。スマホ向けパケット通信定額サービスのオプションとして、実質的に無料提供されるケースが多く、利用可能スポット数も非常に多い。全国規模で展開する完全無料サービスも幾つかあるので、合わせてご紹介しよう。
なお、本稿での価格表記は原則「税別」としている。これとは別に、公衆無線LANでは、プライバシーや通信秘匿性に関する課題を慢性的に抱えている。ここで詳細には解説しないが、気になる方はVPNなどの導入を検討してほしい。
docomo Wi-Fi
https://www.nttdocomo.co.jp/service/data/docomo_wifi/
NTTドコモが全国12万エリアで展開。通常月額料金は300円だが、指定のパケット定額サービスやプロバイダー(spモードなど)を契約するといった条件を満たすと、永年無料キャンペーンが適用される。6月からは、複数台のWi-Fi機器をdocomo Wi-Fiに同時接続したいユーザー向けに「月額300円プラン」が新設された。
au Wi-Fi SPOT
http://www.au.kddi.com/mobile/service/smartphone/wifi/wifi-spot/
auのスマホ向けパケット定額サービス契約者は無料で利用できる。スマホ本体に加え、Wi-Fi専用タブレットやノートPCでも使えるのが嬉しい。この利用登録の際、「au ID」が必要になるので、前もって準備しておこう。
ソフトバンクWi-Fiスポット
http://www.softbank.jp/mobile/network/wifispot/
通常月額料金は467円だが、ソフトバンクのパケット定額サービスを契約すれば2年間無料あるいは永年無料となる。なお、ソフトバンク契約がなくても、日額467円の料金を支払えば誰でも利用可能。
UQ Wi-Fiプレミアム
http://www.uqwimax.jp/service/price/option08.html
http://www.uqwimax.jp/service/price/option01.html
UQのWiMAX 2+契約者向けに、7月25日から提供される予定の無料オプションプラン。独自展開するエリアに加え、「Wi2 300」(後述)のスポットでも利用できる。なお、従来のWiMAX契約者には「UQ Wi-Fi」を別途提供中。
セブンスポット
http://webapp.7spot.jp/
http://www.sej.co.jp/services/7spot/
セブン-イレブンやイトーヨーカドーの運営で知られるセブン&アイグループの無料公衆無線LAN。会員登録の上で接続すると、1回あたり最大60分・1日3回までインターネットにアクセスできる。PCからも利用可能。
LAWSON Wi-Fi
http://www.lawson.co.jp/ponta/static/wifi/
ローソンの無料Wi-FiはiOS/Android限定。「ローソンアプリ」をダウンロードし、Ponta会員IDでログインする必要がある。1日あたりの接続回数や時間制限はなし。なお、ローソン店頭では外部事業者による公衆無線LANサービスも一部導入されている。
ファミリーマートのWi-Fi無料インターネット接続
http://www.family.co.jp/services/famimawi-fi/
アプリ不要で接続できる公衆無線LANサービス。iOS、Android、PCのいずれにも対応し、全国約8000店舗のファミリーマートで利用できる。利用時間は1日あたり20分×30回まで。
FREESPOT
http://freespot.com/
ルーターメーカーのバッファローなどが参画する「FREESPOT協議会」のサービス。スポット数は全国およそ1万1000カ所。メールアドレス登録を行えば、無料で利用できる。この6月にはサービス強化の一環として、設定画面の中国語・韓国語対応を行った。
fon
http://www.fon.ne.jp/
スペイン発祥の無料Wi-Fiサービス。個人や中小店舗がfon対応ルーターを設置すると、コミュニティのメンバーが設置した別のfonスポットを無料で利用できる。fon対応ルーターは、ソフトバンク携帯電話契約時などに提供されているほか、通販サイトでも購入できる。
Wi-Fine
http://wifine.jp/
公衆無線LANの仕組みを応用した、無料の情報配信サービス。スマートフォンなどからアクセスすると、その接続スポット限定の周辺情報などが得られる。ただし、インターネット接続は原則として不可。
無線LANビジネス推進連絡会 公衆無線LANの利活用について
http://www.wlan-business.org/info/201405/20140527.html
無線LAN関連企業が集まって1月に設立された業界団体。大規模災害発生時に、各社が独立運営している公衆無線LANサービスを一時的に統合し、「00000JAPAN」のSSIDで利用できるようにするとの指針を示した。普段の生活においてはあまり関係ないが、万一に備えて覚えておきたい。
街の活性化にも効果アリ!? 無料の公衆無線LANスポット増加中
公衆無線LANをめぐる動きで注目すべきは、地方自治体や商業施設が集客目的で独自展開する例が増えている点だ。これらの多くは無料で、最低限のメールアドレス登録などで利用できる。
一方、大手の事業者系サービスが、大手飲食店チェーンや公共交通機関を新規エリア化する傾向も続いている。こちらに関しては完全無料というわけではないが、実用性は極めて高い。
at_STARBUCKS_Wi2
http://starbucks.wi2.co.jp/pc/index_jp.html
http://www.starbucks.co.jp/store/search/
スターバックスコーヒー全店で無料の公衆無線LANサービスが導入されている。運営は外部会社のワイヤ・アンド・ワイヤレスが担当。メールアドレス登録だけで利用できる。なお、ドコモ、au、ソフトバンクなどの公衆無線LANサービスが使える店舗も相当数あり、公式サイトの店舗一覧ページで対応状況を確認できる。
ドトールコーヒーショップ コンセプトショップ
http://www.doutor.co.jp/dcs/conceptshop/
コーヒーチェーン最大手のドトールでは、内装や分煙効率にこだわった「コンセプトショップ」への改装を一部店舗で進めている。公衆無線LANのエリア化(ドコモ、au、ソフトバンク)や電源設備の強化も掲げられており、店舗一覧ページから対応状況を検索できる。
京王線・井の頭線の列車内で公衆無線LAN(Wi-Fi)サービスを開始します(京王電鉄)
http://www.keio.co.jp/news/backnumber/news_release2014/nr140611_denshawifi.pdf
近年特に増加しているのが「運行中の公共交通機関車両内の公衆無線LANエリア化」だ。京王電鉄では6月16日から部分的に導入を開始。2014年度内に井の頭線も含めた全車両でauおよびWi2 300の公衆無線LANが利用可能になるという。
JR東海 公衆無線LANサービスのご案内
http://railway.jr-central.co.jp/wireless/
東海道新幹線では、N700A・N700系の車両かつ東京~新大阪間の路線では、車内公衆無線LANが利用できる。ただし、完全無料ではなく、外部事業者のいちサービスエリアという扱いで運用されている。
京急電鉄 公衆無線LAN拡大! 訪日外国人のお客さまが無料で使えるサービスを併せて開始します!!
http://www.keikyu.co.jp/company/20140129HP%E3%80%80%E7%84%A1%E7%B7%9ALAN%E3%82%B5%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%B9%E6%8B%A1%E5%85%85.pdf
http://www.keikyu-bus.co.jp/airport/use.html
東京・品川~羽田空港間などの路線を運行する京急電鉄では、車両内Wi-Fiの整備を進めており、一部車両においてau Wi-Fi SPOTもしくはWi2 300が利用できる。また、訪日客向けには、車両内および駅構内で共通利用できる短期アカウントを無料配布中。
東京都交通局 バス車内でのWi-Fiサービス利用
http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/bus/kanren/wi-fi.html
東京都営バスでは、3月の時点でほぼすべての路線・車両において、公衆無線LANが走行中でも利用可能になった。180分利用すると一旦切断されるが、1日あたりの利用時間制限はなし。なお、docomo Wi-Fiのアクセスポイントとしても利用可能。
JR東日本による公衆無線LANサービスの提供開始について(NTT-BP)
http://www.ntt-bp.net/articles/news/?p=25
JRの駅構内ではさまざまな事業者が公衆無線LANスポットを構築しているが、JR東日本では訪日客向けの無料サービスを独自に展開している。具体的なサービスエリアは、ホーム上の自販機やコンビニ「NEWDAYS」の周辺など。SSIDは「JR-EAST_FREE_Wi-Fi」。
東京メトロ MANTA
http://www.tokyometro.jp/mobiledevice/smartphone/app4/
東京都心部の地下鉄駅構内で利用できる公衆無線LANスポット。実証実験が1月31日に一旦終了したが、現在もフリーインターネットサービス(15分×1日5回まで)や各駅情報の提供を行っている。利用にあたっては、無料スマートフォンアプリの導入が必須。
Marunouchi.com 丸の内エリアのWi-Fi
http://www.marunouchi.com/page/map_wifi.html
東京・丸の内エリアの主要ビルエントランス部などにおいて、「JAPAN FREE WIFI」という名称の無料公衆無線LANが提供されている。もともとは三菱地所などが訪日外国人向けに展開したもので、設定画面なども4カ国語対応にする。SSIDは「JAPAN-FREE-WIFI」。
成田国際空港 便利な施設・サービス
http://www.narita-airport.jp/jp/guide/service/list/svc_33_wire.html
成田空港の第1・第2ターミナル全域で、無料の公衆無線LANサービスが提供されている。「FreeWiFi-NARITA」のSSIDに接続するだけで、利用できる。また、無料の電源付きデスクスペースが出発ロビーなどにもある。
Japan Connected-free Wi-Fi
http://www.ntt-bp.net/jcfw/ja.html
訪日外国人客の使用を想定したスマホ向けアプリ。周辺にある無料Wi-Fiスポットを検索できる。日本語を含む5言語での表記に対応。このアプリ上で利用者登録を行うと、通常であればスポットごとに必要な事前登録を省略できるのも魅力だ。
東京お台場FreeWiFi
http://www.tokyo-odaiba.net/wifi/
東京・お台場周辺で利用できる公衆無線LANスポット。インフラ構築にはソフトバンクグループが携わっている。東京ビッグサイト前でも使えるので、コミケット参加者には特に嬉しいサービスかも?!
Osaka Free Wi-Fi
http://www.osaka-info.jp/jp/wifi/
大阪市中心部で利用できる観光客向け無料公衆無線LAN。ゆくゆくは大阪全域へのエリア化を目指しているという。ユーザー登録形態が2種類あり、「Lite」プランの場合は1日最大1時間(15分×4回)までインターネット接続が可能。
尾道市Wi-Fiフリースポット
http://www.city.onomichi.hiroshima.jp/www/info/detail.jsp?id=3946
映画の舞台などとして名高い広島県尾道市では、地域の賑わい創出などを目的に、公共施設での無料公衆無線LANを提供中だ。市役所や駅前緑地のほか、ホテルや観光地売店など一部の民間施設でも利用できる。
日本郵便 東京23区内郵便局における公衆無線LANサービスの提供開始について
http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2014/00_honsha/0324_01.html
http://www.post.japanpost.jp/life/wifi/
東京23区内の郵便局約1000局でドコモ、au、ソフトバンクの公衆無線LANが利用できるようになった。ただし、独自の無料サービスはなし。埼玉や千葉でも事業者系サービスのエリア化が進んでいるようだ。
イオンモール幕張新都心 無料Wi-Fiサービスのお知らせ
http://makuharishintoshin-aeonmall.com/news/infomation
イオンモールの中でも屈指の大型店として知られる。エントランス部やフードコートなどで、独自の無料公衆無線LANを提供中だ。埼玉・春日部店や大阪・鶴見緑地店などでも同様の無料サービスが用意されている。
幕張メッセ フリーWi-Fi
http://www.m-messe.co.jp/facility/service/service11.html
大型イベントの会場としてお馴染みの幕張メッセ。公衆無線LAN事業者がこぞってサービスエリア化を進めているが、一方で施設独自の無料サービスもある。1回あたりの接続時間は30~60分だが、回数制限はなし。
楽天カフェ
http://cafe.rakuten.co.jp/
東京・渋谷の公園通りに5月オープン。楽天で販売されるスイーツやワインを気軽に楽しめるカフェだが、これだけの都心部で無料Wi-Fiを提供しているのは魅力。また、電源を全席(!)に備えているという。
有料サービスでもっと快適アクセス!
最後に、有料ベースの公衆無線LANサービスをご紹介しよう。無料サービスと比較し、対応端末や利用時間の制限もゆるいため、より多様な使い方ができるはずだ。
Wi2 300 公衆無線LAN
http://wi2.co.jp/jp/300/
http://wi2.co.jp/jp/news/info/2014/03/wi2-300-13.html
株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスによるサービス。「Wi-Fiスクエア」という名称の独自展開スポットに加え、外部事業者とのローミングも行っている。料金は月額362円。なお、SSID「Wi2premium」または「Wi2premium_club」を追加負担なしで利用できるキャンペーンは9月で終了予定。
フレッツ・スポット
https://flets.com/spot/
https://flets-w.com/spot/
NTT東日本・西日本が提供中のサービス。名称は同じだが、提供地域などはそれぞれ独立している。「フレッツ光」などの固定系回線を契約している場合、料金は月額200円だが、プロバイダー契約が別途必要。また、初回申込時に「工事費」がかかるケースもある。
BBモバイルポイント
http://tm.softbank.jp/consumer/wlan/
ソフトバンクテレコム運営。マクドナルドの多くをサービスエリアとしている。ユーザーが利用を希望する場合、対応するプロバイダーを通じて申し込む必要がある。前述の「ソフトバンクWi-Fiスポット」も、BBモバイルポイント対応プロバイダーの1つという位置付けになっている。
Yahoo!無線LANスポット
http://wireless.yahoo.co.jp/
BBモバイルポイント対応プロバイダーの1つ。月額料金は基本500円だが、有料の「Yahoo!プレミアム会員」(月額380円)に別途登録しておくと、月額200円に割引される。
OCN ホットスポット
http://service.ocn.ne.jp/mobile/hotspot/
http://www.ocn.ne.jp/info/announce/2013/01/29_1.html
かつては独自に公衆無線LAN網を構築していたが、2013年7月でその運営を完全に終了。現在は、BBモバイルポイント対応プロバイダーとして、サービスメニューを提供している。OCN接続プラン契約者は、割安となる月額300円の料金で利用可能。
ワイヤレスゲート
http://www.wirelessgate.co.jp/service/plan
MVNO事業者としてWIMAXサービスなどのサービスを提供中。プランの1つとして公衆無線LANがあり、月額362円で利用できる。利用可能エリア数はおよそ4万カ所。BBモバイルポイントやWi2 300のエリアに対応している。
eoモバイル Wi-Fiスポット
http://eonet.jp/eomobile/wifi/
近畿圏を本拠とするケイ・オプティコムのサービスとあって、公衆無線LANのスポットも大阪・奈良などが大半。月額料金は1500円だが、光ファイバー回線を契約していると1200円割引される。
エコネクト Wi-Fi
http://econnect.jp/
月額362円の公衆無線LANサービス。BBモバイルポイント、Wi2 300のサービスエリアで利用できる。PCやスマートフォン向けの設定アプリなども配信中。
EM Wi-Fiスポット by エコネクト
http://emobile.jp/service/emwifi/
http://s.emobile.jp/service/option/connection/wifi/
携帯電話のイー・モバイルが契約者向けに提供しているオプションプラン。月額362円で上記「エコネクト」相当の公衆無線LANサービスが利用できる。なお、Nexus 5利用者などに提供されている「EMOBILE 4G-S」プランでは、オプションの種類が異なるのでご注意を。
Skype WiFi
http://wifi.skype.com/
無料通話・メッセージアプリとしておなじみのSkypeから使える。利用にあたってはSkype本体アプリとは別に「Skype WiFi」アプリのインストールが必要。なお、課金は基本的に1分単位。料金は接続先によって異なる。
JAL SKY Wi-Fi
https://www.jal.co.jp/inflight/inter/sky_wifi/
JALの国際線機内で利用できるWi-Fiベースのインターネット接続サービス。現在は、成田発ニューヨーク便、羽田発ロンドン便など一部路線で利用可能。料金は、利用時間に応じて11.95~21.95ドル。
ANA 国際線 機内Wi-Fiサービスのご案内
http://www.ana.co.jp/int/inflight/wifi/
ANAの機内インターネットサービスは3月にスタートしたばかり。欧米線、アジア線の一部で設備導入を進めており、2014年度末までに28機が対応予定という。データ転送量に応じた料金プランとなっており、最も安価かつ低容量の場合は5MBまでで6ドル。スマートフォンおよびタブレットでの接続が推奨されている。