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教育用「Minecraft」の早期導入版、無償提供を開始、製品版は9月発売

「Minecraft: Education Edition」

 日本マイクロソフト株式会社10日、箱庭系ゲーム「Minecraft」の教育版となる「Minecraft: Education Edition」を9月に発売予定であることを明らかにした。あわせて、製品版の前段階の内容を学校などの教育機関で試用できる「Minecraft: Education Edition アーリーアクセス」の無償提供を開始した。Windows 10とOS X El Capitanに対応しており、利用にあたっては「Office 365 Education」へのサインアップ(学校や教育委員会の連絡先)が必要。

 Minecraft: Education Editionでは、教育者コミュニティからのフィードバックをもとにした機能を開発・実装している。まず、教師・生徒が協働学習を行えるようにするため、別途サーバーシステムを構築しなくとも最大30名が1つのワールドに参加できるようにした。また、カメラおよびポートフォリオの機能を実装し、生徒がワールド内の写真を撮影して学習活動を記録・閲覧できるようにしている。

最大30名が1つのワールドに参加可能
カメラ
ポートフォリオ

 このほか、教師がNPC(ノンプレーヤーキャラクター)を設定し、生徒の案内役となってワールド内で課題達成のためのヒントや手順を与えたり、ブラウザーを開いてウェブページを参照させるたりできるようにした。生徒にさまざま情報を提供する案内板であるChalk Board(黒板)機能も用意している。

 初めてMinecraftを利用する教師・生徒向けに、移動方法や道具作成、ブロックの置き方・壊し方などの基本操作を学べるチュートリアルワールドも提供する。

Chalk Board(黒板)
チュートリアルワールド

 9月に発売予定の製品版はボリュームライセンスで提供し、価格は1ユーザーあたり年額1~5ドルを予定(日本での価格は今後発表)。マップを利用した教師向けClassroomモード、生徒リスト閲覧、生徒の移動、チャットボックスの利用などの機能も実装を進めているという。