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Google、日本語に対応した2つの自然言語APIを一般向けにベータ公開

 Googleは20日、クラウドサービス「Google Cloud Platform」で利用できる機械学習を活用した2つの自然言語APIを一般向けのベータ版として公開した。

 「Cloud Natural Language API」は、テキストの構造と意味を解析する自然言語処理API。現時点では日本語、英語、スペイン語に対応するほか、今後、対応言語を拡大予定。

 文章から執筆者の感情を理解する「Sentiment Analysis」、人・組織・場所・イベント・製品・メディアなどのうち、その文章と関連度の高いものを識別し、ラベルを付ける「Entity Recognition」、センテンスの品詞を特定し、解析ツリーを作成してそれぞれの依存関係を解析、テキストの構造と意味を明らかにする「Syntax Analysis」からなる。

 APIは、さまざまな業種の開発者や企業の規模、性能のニーズを満たすように最適化されており、例えば、顧客の電話からサービスセンターの対応に関する感情や、オンラインの製品レビューについて分析できるという。

 5000ユニットまでの利用は無料。それ以上は各機能について、ユニット数ごとの月額課金となる。

 「Cloud Speech API」は、ディープラーニングニューラルネットワークを利用した自動音声認識技術「Automatic Speech Recognition」をアプリに組み込めるもの。Androidの「Google Now」の音声検索などでも利用されている。

 日本語を含む80カ国語以上をサポートし、リアルタイムの音声認識のほか、音声ファイルを送信してテキスト変換が可能だ。

 現時点ではLimited Previewとして提供されており、利用は無料。今後、課金体系が導入される予定だ。