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Google カレンダーに訪問先を登録するだけで乗換経路を検索&移動予定として自動登録、さらに経費精算まで連携できるサービス「RODEM」

「駅すぱあと」のヴァル研究所が提供

「RODEM」によって自動検索され、移動予定としてGoogle カレンダーに自動登録された乗換経路の情報

 乗換案内サービス「駅すぱあと」を開発・提供する株式会社ヴァル研究所は、訪問先のスケジュール登録から経路検索、経費精算までを連携できるクラウド型サービス「RODEM」を8月31日より提供すると発表した。対応するクラウド型カレンダーサービスに訪問先を登録するだけで、そこまでの乗換経路を自動検索した上で、その所要時間を移動予定として自動登録してくれる仕組み。さらに経費精算システムとも連携できるため、毎月の交通費清算にあたっての乗換経路・運賃の再検索という面倒・憂鬱な作業から解放されるとしている。サービス料金は要問い合わせ。

 対応するカレンダーサービスは「Microsoft Office 365 Outlook 予定表」と「Google カレンダー」。これらのカレンダーサービスとRODEMを連携させれば、訪問予定を登録する際に、訪問先の名称を[]でくくって登録することで、その時間にその場所に到着できる最適な乗換経路を自動検索し、訪問予定の直前の時間帯に移動予定として自動登録してくれる。リスケジュールなどにより訪問予定の日時を移動した場合でも、移動予定がそれに追従して移動する。

 移動予定の詳細画面には、自社から最寄り駅までの徒歩時間、途中の乗換駅や列車の発着時刻、訪問先の最寄り駅から訪問先までの徒歩時間などの情報も記載されている。この移動予定をリマインダーで通知するよう設定しておけば、何時に出発すれば間に合うか、どの駅で乗り換えるのかなど、訪問予定の当日になって経路を再検索することもなくなるという。

 自動検索される経路は、自社からの経路のほか、訪問予定の詳細画面の「説明」欄に「[直行]」と入力することで、自社からではなく、自宅からの経路を検索・登録するよう指定することも可能。同じく「説明」欄に「[帰社]」と入力すれば、訪問先から自社までの経路を検索して、移動予定として自動登録される。一方、次の訪問先を連続して登録すれば、前の訪問先から次の訪問先への移動経路が検索・自動登録される仕組みだ。

 RODEMが算出した移動経路や運賃などのデータはログとして蓄積。これを活用して経費精算システムと連携させれば、交通費清算のための経路・運賃の再検索が不要になる。運賃も、定期代を除いた金額で清算される。連携可能な経費精算システムは、ヴァル研究所が提供する「駅すぱあと 旅費交通費清算Web」のほか、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供する「経費Bank」にも対応。今後、対応する経費精算システムは順次拡大していく見込みだ。

 ヴァル研究所が行った調査では、打ち合わせや営業などで週に3回以上の外出をしている都市部のビジネスパーソンは、そのための経路検索の作業に1カ月あたり合計144分を費やしているとの試算結果が出たという。これは、1件の外出予定に対して何度も経路検索を行っているためで、具体的には、1)アポイントメント時:移動にかかる時間がどのくらいか調べるため/カレンダーに移動の予定を入れるために検索、2)アポイントメント当日の移動前:具体的に何時何分に出発するかを決めるために検索、3)アポイントメント当日の移動中:乗り換える駅はどこか/到着時間は何時なのかなどを調べるために検索、4)交通費精算時:ある日の外出時の運賃を、どのように移動したのか思い出しながら改めて検索――しているためだ。

 ヴァル研究所によると、RODEMを導入すればこれらの作業が19分で済ませられるため、無駄な作業を87%削減できるととしている。