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Google、Chromeブラウザー向けの「Chromeアプリ」の提供を2018年までに終了

 Googleは19日、ウェブブラウザー「Chrome」向けに「Chromeウェブストア」で配布している「Chromeアプリ」の提供を2018年までに終了すると発表した。

 Chromeアプリは、HTML5やCSS、JavaScriptといったウェブで使われている技術で開発されたアプリ。2013年からWindows/Mac/LinuxのChromeブラウザー向けに提供されている。ChromeアプリはChrome OS向けにも提供されているが、こちらは継続して提供される。また、Chromeウェブストアでは、Chromeブラウザー向けに拡張機能とテーマも提供されているが、これらの提供も継続される。

 今後は2016年中に、新しく公開されるChromeアプリがChrome OS向けのみの提供となる。すでに提供されているアプリのアップデートは継続的に提供されるが、2017年下半期には、Chromeウェブストアでアプリが非表示になり、2018年初頭に、ChromeブラウザーでChromeアプリを起動できなくなるという。

 Chromeアプリには、オフラインでも実行可能な「パッケージアプリ」と、ウェブサイトへのリンクとして機能する「ホステッドアプリ」の2種類がある。

 Googleでは、Chromeブラウザーを起動していなくてもアプリを直接実行できる「Chromeアプリランチャー」の提供を7月に終了していた。現在はChromeブラウザーで「chrome://apps/」を開くと表示されるアイコンからChromeアプリを起動できる。

 GoogleではChromeアプリについて、かつてHTML5などのウェブ技術の進展により、これまでブラウザーではできなかったオフラインでの通知やハードウェアへの接続などが可能になり、一定の役割を果たしたとしている。現在、Windows/Mac/LinuxでChromeアプリを利用するユーザーは約1%程度とのことだ。