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米Box、クラウドストレージサービスを高速化、コラボレーションツールとワークフロー自動化システムも発表

 米Boxは、サンフランシスコで開催中のイベント「BoxWorks 2016」で、クラウドストレージサービス「Box」におけるコンテンツ表示の高速化やビデオ対応の拡充、注釈機能といった新機能と、複数チーム間でリアルタイムコラボレーションを行える「Box Notes」、業務プロセスを自動化してワークフローを簡素化する「Box Relay」を発表した。

 Boxではウェブサイトをリニューアルし、ページの読み込みを30%、コンテンツのアップロードを5倍高速化する。保存されたコンテンツの検索機能も強化するほか、テキストにハイライトやノートを追加する注釈機能も追加する。このほか、3Dオブジェクトや360度ビデオ、HDビデオの各コンテンツにも対応する。

 Box Notesは、サイドバーからノートの新規作成、最近修正したノートや「お気に入り」ノートへの直接アクセスができるほか、ユーザー間やチーム内で共有されたノートの検索などが行える。複数ユーザーでノートを共有してリアルタイム編集を行うことも可能。今後リリースされるデスクトップアプリからは、オフラインでもノートの編集やコメントの追加といった作業が可能になるという。

 Box Relayは、IBMと共同開発されたワークフロー自動化システム。ワークフローをユーザー自らが作成して定型業務を自動化できるもの。社内外でワークフローを共有して、ダッシュボードから作業期限超過時に通知を行ったり、メールで通知する機能も備える。Office 365やSalesforceとの連携にも対応する。

 Box共同創業者兼CEOのアーロン・レヴィ氏は、「企業では、従来より高水準の接続、コラボレーション、迅速さを必要としている。新しいBoxの機能により、パートナーとの情報を共有、チーム内のリアルタイムコラボレーション、日常業務のプロセスやタスクの自動化など、あらゆる業務をすべて集約することで、成果の達成に注力できるようになる。」としている。

 なお、発表された新機能の日本語での提供時期と価格は、Box Japanのウェブサイトで後日案内される予定。