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福岡市内への移住・転職が決まった開発者/クリエイターが1年間で31人、福岡市の支援プロジェクトで

10月26日に都内で交流会イベント開催

 福岡に興味のある首都圏在住のウェブ開発者/クリエイターを対象とした交流会イベント「FUKUOKA CREATIVE MEETING」を、福岡市が10月26日に東京都内で開催する。「福岡で働くこと」をテーマにしたトークセッションなどを実施。福岡・東京を拠点に活躍する株式会社ゼネラルアサヒ、ブランコ株式会社、GMOペパボ株式会社の3人のスタッフが、福岡のウェブ業界の現状や課題、魅力などを語る。会場は、ヤフー株式会社東京本社の新オフィス内(東京都千代田区紀尾井町)に設置されたコワーキングスペース「LODGE」。参加費は無料だが、ウェブサイトから事前登録が必要。

 福岡市では、主に首都圏で働いているIT・デジタルコンテンツなどの開発経験者を対象に、福岡市内の企業へのUターン・Iターン転職を支援するプロジェクト「福岡クリエイティブキャンプ」を2013年度より展開している。初年度は、福岡市内の企業と移住希望者との交流イベントを都内で開催。支援事業を本格化した2014年度は、15人の参加者が福岡市内の企業で2カ月間、OJTとして働く機会を得たという。

 さらに2015年度からは、OJTではなく、当初から社員として働けるような支援を実施。31人が福岡市内の企業21社への転職を決定するに至った。転職先としては、株式会社レベルファイブなどのゲーム会社をはじめ、CG・映像事業者、システム事業者、ウェブ事業者などがある。

 移住者の年代は、20代後半(29%)から30代前半(52%)が多いが、それより上の30代後半(10%)、40代前半(6%)もいる。また、前居住地は東京都(57%)や神奈川県(10%)といった首都圏のほか、九州他県(17%)や大阪府(7%)からの移住者も。経験職種は、SE・プログラマー(30%)、ウェブエンジニア(20%)、CG・映像デザイナー(17%)、ウェブデザイナー(14%)などだった。

 福岡市への転職・移住を考えている開発経験者がFCCに参加することで、企業紹介や職場見学などの転職支援を無料で受けられるほか、FCCに登録している福岡市内の企業からオファーが届く可能性もあると、福岡市では説明している。また、転職・移住後も、定着へ向けたアフターフォローがメールや電話で受けられるとしている。