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ニフティのオンラインストレージ「マイキャビ」、ファイル欠損などのシステム障害が発生

サービスは2017年2月末に終了予定

 ニフティ株式会社は27日、オンラインストレージサービス「マイキャビ」において、システム障害によりアップロードされたファイルの一部がダウンロードできなくなるなどの事象が発生したと発表した。

 マイキャビについては、2017年2月28日にサービスを終了することがすでに発表されている。

 発生したシステム障害は2件あり、うち1件はストレージシステムの障害によるもので、2013年5月20日から2016年10月7日までの期間中、ユーザーがマイキャビにアップロードしている一部のファイルが欠損し、ユーザーがファイルをダウンロードできない状態となっていた。

 ニフティでは、10月7日までにデータの復旧作業を行ったが、一部については修復が不可能な状態となっているという。影響ID数は、復旧済みのIDが7471件、復旧不可ファイルを含むIDが7012件。

ダウンロードできない場合に表示されるエラー画面

 もう1件のソフトウェア障害では、「ファイルの新規アップロード」「コピー」「エージェントによる自動バックアップ」の各操作について、操作が正常に行えていない場合でも、正常に完了した旨を表示するケースが発生している。影響ID数は761件。

 この障害については、2012年12月12日から現在も発生中となっており、ニフティでは今後も発生する可能性を完全には否定できないため、マイキャビで提供する機能のうち、「ファイルのダウンロード」以外の機能の利用を、11月1日から制限するとしている。

正常にアップロードが行われていないにも関わらず、「アップロード完了」を表示している画面(赤枠内)

 ニフティでは、影響を受けたユーザーには別途郵送またはメールで案内すると説明。また、現在、マイキャビを有料プランで利用中の場合、2016年11月度以降の利用料金は不要としている。