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「ドコモ光 タイプC」12月開始、CATV事業者の光回線を活用

 株式会社NTTドコモは28日、光ファイバー通信サービス「ドコモ光」において、ケーブルテレビ(CATV)事業者からの回線卸による「タイプC」の新設を発表した。2年契約時の月額料金は戸建て向けが5200円、集合住宅向けを4000円とする予定。今後、サービスエリア拡大に向けて、CATV事業者との提携を進めていく。

 NTTドコモでは現在、自ら回線を敷設するのではなく、NTT東日本および西日本から光ファイバー回線の卸売を受け、ドコモ光として顧客に提供している。これらのプランは、プロバイダー(ISP)との提携形態によって「タイプA」「タイプB」のいずれかに分類される。

 対して、12月の新設を予定している「タイプC」は、各地のCATV事業者から回線卸を受ける。サービスエリアは、各事業者の営業エリアに準じる。なお、プラン新設にあたって、三重県四日市市を拠点とする株式会社CCJおよび株式会社シー・ティー・ワイ、三重県鈴鹿市の株式会社ケーブルネット鈴鹿との間で協業合意書を締結している。

 タイプCの導入により、すでに提携CATV事業者の光回線を利用しているユーザーは、工事不要でドコモ光へ移行でき、ドコモ携帯電話とのセット契約割引の特典を受けられる。

 また、NTTドコモではタイプA/B利用者に向けて、提携CATV事業者の放送サービスを取り次ぐ方向で検討中。NTT東西の「VCAST」による映像配信をタイプA/Bの回線上で行う方式という。開始時期は2017年春の予定。

既存の「タイプA/B」利用者向けに、CATV放送サービスの取次を検討中