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エレコムが「かんたん設定」のWi-Fiルーター5機種、6人家族~1人暮らしまで使用人数に応じて選べるラインアップ

ラインアップで最上位機種となる「WRC-1900GHBK-S」(本体形状は5機種とも同じ)

 エレコム株式会社は、無線LANルーターの新製品5機種を11月上旬より発売すると発表した。「かんたん設定」機能により、スマートフォンアプリやCD-ROMを使わずに誰でもすぐに設定できる点をアピールした製品で、使用人数を目安に6人家族~1人暮らしを想定したラインアップとなっている。

 新製品は型番の末尾に「-S」が付いており、これは「シンプル」を意味するものだという。従来の型番「-A」が付いた製品でも「安心」のための無線LANセキュリティなどの設定機能を搭載していたが、そうした設定をシンプルに簡単に行えるようにしたのが型番「-S」の新製品となる。

 具体的には、無線LAN設定はWPSを採用。手動設定の場合は、該当するSSIDを選択し、暗号化キーを入力するだけで接続で可能。管理者パスワードは、接続後にブラウザー上で設定でき、そのパスワードを忘れないように記載しておけるシールも同梱する。また、インターネット回線は自動的に選択され、必要に応じてIDとパスワードを入力するだけだとしている。

 推奨使用環境として6人家族を想定し、6人それぞれがテレビやスマートフォンなどの複数端末を同時使用しても快適な通信が可能だとする機種が、IEEE 802.11ac/a/n/g/b対応の「WRC-1900GHBK-S」。価格は1万5400円(税別)。最大通信速度(規格値)は、5GHz帯(11ac接続時)が1300Mbps、2.4GHz帯(11n接続時)が600Mbps。デュアルコアCPUの採用により、5GHz/2.4GHz帯の同時使用時に発生する処理待ち時間を解消するという。端末の位置に応じて電波を集中して送信する「ビームフォーミングZ」により、iPhone 7などの対応端末では離れた場所でも快適に接続できるとしている。有線ポートは1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応のギガビット仕様。

 4人家族を想定し、4人それぞれがテレビやスマートフォンなどの複数端末を同時使用しても快適な通信が可能だとする機種が「WRC-1467GHBK-S」。価格は1万1540円(税別)。こちらの機種もIEEE 802.11ac/a/n/g/b対応で、デュアルコアCPU搭載、ビームフォーミングZ対応、ギガビット対応の有線ポートという仕様は最上位機種のWRC-1900GHBK-Sと同様だが、5GHz帯(11ac接続時)での最大通信速度(規格値)が867Mbpsと異なる。2.4GHz帯(11n接続時)は600Mbpsで同じ。

 同じく4人家族を想定した「WRC-1167GHBK-S」は、5GHz帯(11ac接続時)で867Mbps、2.4GHz帯(11n接続時)で300Mbpsとなり、価格は7690円(税別)。ビームフォーミングZ対応、ギガビット仕様の有線ポートは上位機種と同じだ。

 スマートフォンを主に利用する2~3人家族を想定したエントリーモデルが「WRC-1167FEBK-S」。価格は6400円(税別)。最大通信速度は5GHz帯(11ac接続時)で867Mbps、2.4GHz帯(11n接続時)で300Mbps。ビームフォーミングZも対応するが、有線ポートが100Mbpsの100BASE-TX/10BASE-Tに抑えられている。なお、WRC-1167FEBK-Sのみ、12月中旬の発売予定となっている。

 1人暮らしに最適なエントリーモデルと位置付けているのが「WRC-300FEBK-S」で、価格は4220円(税別)。この機種は、IEEE 802.11n/g/bの2.4GHz帯のみの対応となる。最大通信速度は300Mbps(11n接続時)で、ビームフォーミングZは非対応。有線ポートは100Mbpsの100BASE-TX/10BASE-T。

 本体サイズは5機種とも同じで、130.0×26.0×182.5mm(幅×奥行×高さ)。有線ポートの数も、LAN側×4ポート、WAN側×1ポートで同じ。また、5機種とも、ルーターモードのほか、アクセスポイントモード、中継機モード、子機モードに切り替えての使用が可能だ。子供を守るためのセキュリティ機能として、インターネットの使い過ぎを防ぐ「タイマー&スケジュール機能」を5機種に搭載するほか、WRC-1900GHBK-SとWRC-1467GHBK-Sには、有害サイトへのアクセスを制限する「WEBサイトフィルター機能」の5年間のライセンスが付属する。

「WRC-1900GHBK-S」背面
付属のACアダプター