ニュース

ネットギア、家中どこでも快適な接続を実現するトライバンド対応の無線LANルーター+中継機セットの「Orbi」販売開始

「Orbi」ルーターとサテライト

 ネットギアジャパン合同会社は、トライバンド対応のIEEE 802.11ac無線LAN製品「Orbi(オービ)」を12月22日より販売開始すると発表した。価格は4万5800円(税別)。なお、Amazon.co.jpにおいて12月15日まで、5000円の割引クーポンを使用して4万800円で購入可能なキャンペーンを実施する。

 Orbiは、ルーターとサテライト(中継機)で構成されており、1733Mbps(5GHz)+866Mbps(5GHz)+400Mbps(2.4GHz)のトライバンドに対応している。ルーターとサテライト間を5GHz帯の1733Mbpsで接続し、受信先の各デバイスには子機用のバンド2つ独立して設けているため、接続する機器が増えても速度低下を防ぐことができる。最大371平方メートル(約112坪)をカバーしており、VPNパススルー、アクセスポイント(AP)モードも備える。

トライバンド対応でOrbi間の接続用に独立した周波数帯を用意

 また、子機の接続先がルーターとサテライトとの間で切り替わる場合でも、シームレスなローミングにより、通信を途切れさせることなく利用できる。ネットギアはこの「Orbi Wi-Fiシステム」により、家中どこでも快適なインターネット接続を実現できるとしている。なお、これらの機能はOrbiサテライト以外の中継機などには対応していないため、セットとして使うことが前提になる。

 ルーターとサテライトはペアリング済みの状態で出荷。現時点で、ルーターとサテライトとの間は3台までの接続に限られるが、将来的にはファームウェアアップデートで接続台数の上限を増やすことも予定しているという。

 サテライト本体上部に備えるLEDは接続状況を色別に表示するようになっている。具体的には、青色が快適、オレンジが普通、マゼンタが接続不可を表す。これは、本体に電源を入れた状態で最初に点灯するようになっており、約5分後には自動的に消灯するそうだ。

 初期セットアップはブラウザー経由で設定可能で、近日中にiOS/Android専用アプリもリリースする予定。ネットワークの接続状況やペアレンタルコントロール機能を備えたホームネットワーク管理ツール「Genie」にも対応する。また、自動ファームウェアアップデートにより、常に最新の状態で使用することができる。

サテライト上部のLEDの色で接続状態を表示。青色が快適、オレンジが普通、マゼンタが接続不可を表す

 インターフェースは、ルーターがギガビットイーサネット対応のWAN×1ポート、LAN×3ポート。サテライトがギガビット対応のLAN×4ポート。本体の大きさは170.3×78.9×225.8mm(幅×奥行×高さ)で、重量は1基につき890.1g。

 本体背面にはUSB 2.0×1ポートを備えるが、現時点では動作しない状態になっている。具体的には決定していないが、将来的には外部ストレージなどと接続して簡易NASとして利用できるような機能の実装を予定しているという。

ルーターの背面
サテライトの背面

 米NETGEARのSandeep Harpalani氏によると、現在一般家庭で使用されているデバイスの数は平均11台になるという。しかし、IoTデバイスの普及などにより、2019年にはその2倍となると見込んでいるそうだ。また、IPカメラなど屋外に設置するような機器も一般家庭に導入される可能性もあるため、広範囲にわたり安定した通信を提供することが今後の課題になる。そこで、同氏はOrbitによるWi-Fiシステムを提案する。

 「今回、ルーターとサテライトをセットにしたのは、一般家庭での接続デバイスが増加する将来も見越した上でのこと。Orbitで、家のどこにいても安定した高速通信を実現する」と述べた。

NETGEAR Inc.のSandeep Harpalani氏