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Microsoft Edgeで高圧縮アルゴリズム「Brotli」をサポート、Windows 10 Creator's Updateで

 Microsoftは20日、InsiderのFastリング向けに提供している「Windows 10 Build 14986」のMicrosoft Edgeで利用可能な標準ウェブコンポーネント「EdgeHTML 15.14986」におけるHTTPコンテンツ符号化方式として、高圧縮アルゴリズム「Broti」をサポートしていることを明らかにした。

 Brotliは、LZ77アルゴリズムをベースとして、Googleにより開発されたオープンソースのデータ圧縮方式。インターネット標準である「RFC 7932」の一部として、すでにIETFによって定義されており、WOFF(Web Open Font Format) 2.0のフォント形式での圧縮方式としても採用されている。

 EdgeHTML 15.14986では、HTTPSに加え、HTTP接続でもBrotliをサポートしているとのことだが、今後のビルドではHTTPSのみでのサポートに切り替えるという。

 これまでに2016年1月提供の「Chrome 49 Beta」と「Firefox 44」では、HTTPS通信時に限り、Brotliがすでにサポートされており、2017年初頭に提供されるWindows 10 Creators UpdateのMicrosoft Edgeでも正式にサポート予定。

 Microsoftによれば、HTTPコンテンツのエンコードにおいて、同様の圧縮展開速度となるほかの圧縮方式との比較では、圧縮比が約20%高いとのこと。これにより、ページサイズの縮小とロード時間の改善を実現しているという。