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コンセント直挿し型のWi-SUN対応IoTゲートウェイ、NextDriveが発売
2017年3月6日 18:40
NextDrive株式会社は、Wi-SUN通信対応のIoTゲートウェイ「NextDrive Wi-SUN Cube」を4月より発売すると発表した。法人向けの想定売価は1万円以下。
「NextDrive Cube」シリーズは、コンセント直挿しで設置できる小型IoTゲートウェイ。同社が販売するモーションセンサー「Motion Pixi」や温湿度センサー「Thermo Pixi」など各種センサーやUSBカメラと連携することで、スマートフォンアプリ「NextDrive Connect」からデータ・映像を閲覧できる。HDDやUSBストレージをWi-SUN Cube本体に接続すれば、パーソナルクラウドとしても利用可能。外出先からストレージにアクセスしたり、スマートフォンの写真をバックアップすることができる。
NextDrive Wi-SUN Cube本体の大きさは約47×47×43mm(幅×奥行×高さ)。CPUはCortex-A7MP、メモリは1GB、フラッシュメモリは16GB。OSはLinux 3.10を採用。セキュリティチップはInfineon社の「OPTIGA」を使用している。通信はBluetooth 4.0、IEEE 802.11ac(5GHz)およびIEEE 802.11n/g/b(2.4GHz)に対応するほか、新たに920MHz帯のWi-SUNに対応した。
Wi-SUNは、スマートホームサービスにおいて電力などのスマートメーターやHEMS(Home Energy Management System)機器などを接続するための無線通信規格。2.4GHz帯のZigBeeやBluetooth、Wi-Fiと比較すると速度は落ちるが、920MHz帯は回折性が高いため、到達性能が高く、電波干渉が起きにくいのが特徴だ。
NextDrive Wi-SUN Cubeでは、各種半導体の製造を手がけるローム株式会社のWi-SUNモジュール「BP35C0」を採用することで、「世界最小クラスの大きさ、軽量性」を実現したという。同モジュールでは、スマートメーターとHEMSコントローラー間を接続するWi-SUNの「Bルート」プロファイルと、家庭内のソーラーパネルや蓄電池、エアコン、EVなどを接続する「HAN(Home Area Network)」プロファイルに対応している。
今回、Wi-SUN通信に対応したことで、これらの特性を生かしたIoTホームセキュリティやHEMSを構築できるとしている。
なお、現時点でNextDriveが販売する各種センサー類はBluetooth接続のみ。今後、Wi-SUN通信に対応することで家庭内の通信を安定して行えるとしている。