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「Yahoo!検索」がAMP対応へ、現在準備中で時期は未定

GoogleがAMP開発者向けイベントで発表

 米国で開催されている開発者向けイベント「AMP Conf」において、Yahoo! JAPANの検索サービスがAMPに対応することが発表された。

 米GoogleのGoogle Search担当バイスプレジデントでAMPプロジェクトリーダーのDavid Besbris氏が、AMP Conf基調講演において発表したもの。Yahoo! JAPANモバイル版の検索サービスは、1日あたり5800万ユーザーに利用されているという。AMP対応後は、「Yahoo!検索」モバイル版ウェブおよびアプリのすべての検索結果から、AMPページに接続されることになる。

 なお、基調講演では、中国のBaiduとSogouもAMPに対応することも明らかにされた。2016年4月の調査によれば、中国のモバイル検索市場において、Baiduは76.8%、Sogouは15.2%のシェアを占めている。

 AMPプラットフォームは2015年10月に提供が開始され、2016年10月の時点でBing、Pinterestなど6億以上のモバイルサイトが対応。国内でもLINE、日刊スポーツ、シネマトゥデイ、朝日新聞、産経ニュース、はてなブログ、毎日新聞、楽天、リクルートなどが対応している。また、LinkedInではAMPへの対応により、ユーザーの滞留時間が10%増加したとのことだ。

 AMPは当初、ニュースページを中心に展開されていたが、現在ではeコマース、旅行、レシピといった多様なウェブサイトで採用されており、インド最大の小売業者である「SnapDeal」はAMPの対応により受注が52%増加したという。

 ヤフー株式会社によれば、具体的な対応時期は現時点では未定とのこと。現在、Yahoo! JAPANで提供しているサービスにおけるモバイルユーザーの比率は、アプリを含め約6割を占めているという。