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「Visual Studio 2017」正式版リリース、統合開発環境の最新版

 米Microsoftは7日、統合開発環境の最新バージョン「Visual Studio 2017」の正式版をリリースし、Community/Professional/Enterpriseの各エディションのダウンロード提供を開始した。対応OSはWindows 10/8.1/7、Windows Server 2016/2012 R2。

 フットプリントの縮小などにより、従来は2時間を要したインストールが約10分程度で完了する。また、オフラインでのインストールにも対応。機能の読み込みを最小限にし、必要な機能を後から読み込む変更により、起動時間も短縮されている。

 C#やVisual Basic、.NETなどによるWindowsアプリやユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリの開発はもちろん、Unityによるゲーム開発、Android/iOS用モバイルアプリ開発、JavaScriptやTypeScript、ASP.NETによるクラウド/ウェブアプリの開発、Mac/Linux向けアプリ開発をサポートする。

 Visual Studio IDEでは、コードナビゲーションやフォルダービュー表示が向上している。また、接続済みサービスでは、アプリをオンプレミスやクラウドの任意のサービスと接続できる。サインインとIDの機能や、GitHub拡張機能の強化により、チームによる共同作業の効率化も図られている。

 さらに、F#も新たにサポートしたほか、デバッグやテストツールの強化もなされている。.NET Core 1.0とASP.NET Core 1.0、tvOSサポートの追加やXML編集機能を強化した「Xamarin 4.3」といった各種ツール群も含まれる。

 このほかMicrosoftでは、Mac OS用の開発環境「Visual Studio for Mac Preview 4」、チーム開発基盤の「Visual Studio Team Foundation Server 2017 Update 1」などもリリース。モバイルアプリ開発を支援するクラウドサービス「Visual Studio Mobile Center preview」もアップデートされている。