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Apple、話した内容が字幕アニメーションになる動画制作アプリ「Clips」リリース

 Appleは7日、新しい動画制作アプリ「Clips」の無料提供を開始した。対応環境はiOS 10.3以降を搭載するiPhone/iPad/iPod touch。

 Clipsは、数回画面をタップするだけのシンプルな操作で動画の撮影や加工が行えるアプリ。アプリはインカメラが有効な状態で起動し、アウトカメラにも切り替えが可能。「長押しで録画」ボタンをタップし続けている間に、縦横比1対1の動画が記録される。動画の撮影中には、ピンチでズームできるほか、上下左右にドラッグすればカメラで撮影可能な範囲内でパンを行える。

 アップルによれば、一般的な動画編集アプリのタイムラインやトラックといった編集ツールを操作することなく、複数のクリップからビデオを作成できるという。

 動画の撮影中に話した内容が、アニメーション化された字幕やタイトルとして動画に自動的に合成される「ライブタイトル」の機能も利用できる。合成された文字をタップすれば、テキストの内容、サイズ、スタイルを調整できる。

 撮影した動画は画面下部に並び、それぞれをつないだり、動画の開始・終了点を変更してカット編集することも可能。各動画にフィルターを適用したり、アニメーション付きの吹き出しや矢印、見出し、絵文字などを加えることが可能。それぞれに対してBGMも設定可能で、設定した楽曲は動画の長さに応じて自動調整される。また、ポスターでは、全画面でアニメーション付きのテキストを挿入できる。

 なお、カット編集やフィルターといった加工編集は、ライブラリに保存された写真や動画を読み込んで行うこともできる。

 加工した動画は、映っている相手や、これまで共有した相手に共有先候補として提案され、iMessageアプリで送信できる。また、Instagram、Facebook、YouTubeなどでシェアすることも可能。