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日本郵便の集荷連絡を装ったウイルス付きメールも拡散中、警視庁などが注意呼び掛け

 日本郵便の集荷連絡などを装ったウイルス付きメールが拡散中だとして、警視庁が12日、同庁のTwitterアカウントを通じて早期警戒情報ツイートを出した。一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)でも、ウイルス付きメールの件名や文面などを公開し、注意を呼び掛けている。

 JC3によると、今回確認されたウイルス付きメールは、送信日が4月12日で、件名は「[日本郵便] 集荷依頼申込み完了のお知らせ」「送り状の用意:用意済み」「集荷希望日」のいずれか。本文は「この度は日本郵便のWeb集荷サービスをご利用頂きありがとうございます。」などと記載されており、日本郵便からの通知を装うものとなっている。添付ファイルは、PDF文書を装ったウイルスだという。

 また、送信日が4月11日、件名が「ご確認」で、本文では月額管理費の確認を装っているものも確認されている。こちらも添付ファイルは、PDF文書を装ったウイルスだという。

 感染したPCからインターネットバンキングの情報などを盗み取るマルウェア「Gozi」(別名「Ursnif」「Snifula」「Papras」など)などの感染をもくろむウイルス付きメールが昨今、大量に送信されており、JC3では、こうしたウイルス付きメールの早期把握・情報提供を行っている。具体的なメールの文面や添付ファイルの名称などは、JC3のウェブサイトで注意喚起情報としてまとめられている。

 4月11日には、ヤマト運輸からの「宅急便お届けのお知らせ」を装ったウイルス付きメールについて、早期警戒情報ツイートが出され、注意が喚起されていた。

ウイルス付きメールの具体例が、JC3のウェブサイトで公開されている