ニュース
「添付写真について」というウイルス付きメールが拡散中、警視庁がTwitterで「早期警戒情報」を出して注意呼び掛け
2016年11月7日 19:19
「添付写真について」という件名のウイルス付きメールが拡散しているとして、決して開かぬよう警視庁や警察庁がTwitterで注意を呼び掛けている。警視庁では、ウイルス付きメールの配信を早期に認知して件名や本文などを把握することが可能になったとしており、今後、「早期警戒情報」として広報課(@MPD_koho)および犯罪抑止対策本部(@MPD_yokushi)の公式Twitterアカウントで配信していくという。警察庁でも公式Twitterアカウント(@NPA_KOHO)で早期警戒情報を発信する。
一般財団法人日本サイバー犯罪対策センター(Japan Cybercrime Control Center:JC3)のウェブサイトでも、早期警戒情報の発信を開始した。それによると、このメールの配信日は10月31日、本文は「いつもお世話になります。添付写真と同じの御見積をいただけませんか。よろしくお願いします。容量が大きい為、分けて送信致します。」というもので、「AA_20161031_0000000.JPG.zip」(AAおよび0000000の部分はランダムな英字または数字)という名称のファイルが添付されている。しかし、添付ファイルは写真や文書などを装ったマルウェアだという。
JC3では、IT事業者やセキュリティ事業者、金融機関、警察などの会員企業・組織と協力して、不正送金の被害軽減に向けた取り組みを進めている。分析の結果、インターネットバンキングを狙った「Gozi」などのマルウェアの感染拡大を図るフィッシングメールが、日本を標的として大量に送信されていることを把握しているという。今回、これらのフィッシングメールの拡散を早期に把握することが可能になった警視庁から情報の提供を受け、JC3のサイトでも注意情報を発信することにした。
なお、この事例以外にもフィッシングメールは多数配信されているという。添付ファイルの開封を促したり、リンク先のサイトの閲覧を促すような不審なメールには十分注意するよう、JC3では注意を呼び掛けている。