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詐欺サイトへ誘導する“アダルト動画ポータルサイト”が増加、セキュリティソフトによる検出が大幅増

 BBソフトサービス株式会社は31日、セキュリティ対策ソフト「Internet SagiWall」で検知したデータに基づく2017年6月度の「インターネット詐欺リポート」を公表した。調査の結果、ワンクリック詐欺サイト・不当請求詐欺サイトの検知が大幅に増加していることが分かった。原因として、詐欺サイトへ誘導する“アダルト動画ポータルサイト”の増加が考えられるという。

 2017年6月度のInternet SagiWallによる総検知数は132万3497件で、前月比73.63%増加。種別構成比はワンクリック・不当請求詐欺サイトが88.81%(前月比13.64ポイント増)、フィッシング詐欺サイトが10.24%(前月比13.19ポイント減)、マルウェア感染サイトが0.03%(前月比0.03%ポイント減)、ボーガスウェア配布サイトが0.76%(前月比0.31ポイント減)、脆弱性悪用サイトが0.16%(前月比0.11ポイント減)。

ネット詐欺検知状況

 アダルト動画ポータルサイトとは、人気のアダルトサイトの情報をまとめたもので、アフィリエイターがビジネスとしてサイトやブログを作成している場合もあるという。しかし、今回の検出増加の要因となったポータルサイトにはワンクリック詐欺への誘導リンクが複数含まれており、犯罪者が作成して大規模な犯罪キャンペーンを実施しているものとBBソフトサービスでは推測している。

 また、アダルトだけでなく、芸能人のゴシップやプライベート映像流出などのニュースを餌にしたものも多くあるとし、BBソフトサービスでは、一見怪しく見えないデザインのサイトでも注意するよう呼び掛けている。