ニュース

身分証提示だけで発行できる事業用クレカ、フリーランス協会の一般会員向けに提供

フリーランス協会とfreeeが提携

 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は、同協会の一般会員向け特典「ベネフィットプラン」に事業用クレジットカード「freeeカード」を採択したと発表した。

 freeeカードはクラウド型会計ソフトなどを提供するfreee株式会社がライフカード株式会社と共同開発し、9月15日より提供を予定している事業用のクレジットカード。個人事業主であれば免許証など身分証の提示のみで発行できるのが特徴だ。

 今回、フリーランス協会会員の希望者に対して、freeeカードの申し込みと発行を自動化。フリーランス協会経由で申し込み、発行した場合はオンラインのプリペイドカード2000円分が特典として提供される。また、freeeカードと「クラウド会計ソフト freee」を併用することで、同カードの使用実績から決済限度額を拡大したり、経費精算や請求書の発行などの経理業務や確定申告作業も自動化できるとしている。

 同協会によると、フリーランスは社会的信用を得るのが難しい立場であり、事業用クレジットカードの発行が容易ではないという。また、フリーランスが多く含まれる従業員10人未満の組織において、業務用の支払いに対するクレジットカードの利用率は16%にとどまるなど、事業用クレジットカードの認知度向上とカード申し込みルートの改善などの課題があるという。フリーランス協会では、キャッシュレス化と経理業務の自動化を推進することで、フリーランスの働き方改革や信用力拡大を支援するとしている。

 フリーランス協会はフリーランスとして活動するプロフェッショナルワーカーや、パラレルワーカーの有志が主体となって設立された非営利団体。ベネフィットプランでは、フリーランス賠償責任補償、福利厚生サービス「WELBOX」が自動付帯するほか、所得補償制度(任意加入)、会計サービス、コワーキングスペース、バーチャルオフィス、カウンセリング、家事代行などの優待サービスを受けられる。