米ネット利用者の4割がソーシャルメディアを使用、8割がFacebook


 米国のインターネット利用者の約4割がソーシャルメディアを使用しており、1年前に比べて利用者が大幅に増加しているとの調査結果を、米調査会社TNSとThe Conference Boardが16日に発表した。

 この調査は「Consumer Internet Barometer」として、1万世帯を対象に四半期ごとに実施しているもの。2009年第2四半期の最新調査によると、米国のインターネット利用者の43%がソーシャルメディアを使用していた。1年前の同調査では27%にすぎなかった。利用しているサービスで最も多かったのはFacebookの78%で、以下、MySpaceの42%、LinkedInの17%、Twitterの10%だった。

 利用者の半数以上は、最低1日1回はログインしていた。また、ほとんどのユーザーは家庭からログインしていたが、4分の1が職場、1割が携帯からログインしていた。主要な目的は、家族、友人、セレブとの交友となっている。

 利用者層は世代をまたがっており、55歳以上が19%で、この数値は1年前の6%から大幅に増加している。また、女性の方が男性よりも利用する傾向があり、女性48%に対して男性38%となっている。しかし、男女ともに1年前に比べて利用率が大幅に増加している。

 Twitterを利用する理由については、友人と繋がるためが42%、自分のステータスアップデートのためが29%、ニュースを見るためが26%、仕事のためが22%だった。

 この調査結果を受けて、The Conference BoardのコンシューマリサーチセンターディレクターであるLynn Franco氏は、ソーシャルメディア全般について、「これらは我々の個人的・職業的生活と不可分一体となった」「ソーシャルメディアは我々が行っているマーケティングを転換するだろう」と述べ、個人的な生活から仕事の仕方までを大きく変えつつあるとの見方を示している。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/6/17 11:44