各国セキュリティチームの組織「FIRST」の年次会合が京都で開催


 世界各国の政府機関や教育機関、金融機関、製品ベンダーのセキュリティに関するインシデント対応チームやセキュリティチームが組織する非営利団体「FIRST(Forum of Incident Response and Security Teams)」が、年次会合を京都で開催する。開催期間は6月28日~7月3日。参加費は1日800ドルから。

 21回目となる今回のFIRSTの年次会合は「余波:インシデント復旧の技術と教訓」をメインテーマに据え、事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)といった視点を含めたインシデント対応の具体的な方策、技術的アプローチなどについて、各国のスペシャリストによる発表と議論が行われる。基調講演では、JR西日本代表取締役副社長の佐々木隆之氏が、1995年の阪神・淡路大震災での鉄道システムへの被害とその復旧作業について講演する。このほか、山口英氏、ブルース・シュナイヤー氏といったセキュリティプロフェッショナルによる基調講演も予定されている。

 各セッションは、技術、管理、インシデント対応の3つのトラックに分かれており、マルウェアの最新動向や攻撃者の新しい手口、ネットワーク監視、リスクマネジメントなどの内容で、50以上のセッションが行われる。このほか、特別プログラムとして、技術的な内容に特化した参加型のプレゼンテーション「ギークゾーン」、ベンダーによる製品・機器のデモ展示、特定の話題を少人数で議論するSIG(Special Interest Group)などが行われる。


関連情報

(三柳 英樹)

2009/6/19 18:28