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NICT、アジア8言語に対応したネット音声翻訳システムを開発


利用イメージ

 情報通信研究機構(NICT)は29日、アジア諸国をインターネットで結ぶ音声翻訳システムを開発したと発表した。「ネットワーク型音声翻訳システム」を利用したアプリケーションを携帯型の端末にインストール。最大4人のユーザーが、それぞれ別の言語で端末に話しかけると音声翻訳され、会話できるという。

 NICTでは、内閣府や総務省と共同で社会還元加速プロジェクト「言語の壁を越える音声コミュニケーション」の1つとして、音声翻訳技術の研究開発を進めている。

 研究では、アジア・太平洋電気通信標準化機関(ASTAP)において、音声翻訳を構成する機能モジュールをインターネットで相互接続するための標準化を推進。今回は、アジア音声翻訳先端研究コンソーシアム(A-STARコンソーシアム)と共同で、標準化案に従ってアジア8カ国言語間の音声翻訳を可能にする「ネットワーク型音声翻訳システム」の開発に成功した。

 「ネットワーク型音声翻訳システム」では、現在NICTが開発している音声翻訳用STML(Speech Translation Markup Language)サーバーを介し、8カ国の研究機関が音声認識、機械翻訳、音声合成といった音声言語の要素技術をインターネット上で提供する。これまでNICTが開発した音声翻訳システムでは、対象言語が日本語、英語、中国語に限定されていたが、A-STARコンソーシアムとの共同開発により対象言語がアジア圏に拡大された。

 対象言語は、日本語、中国語、韓国語、タイ語、インドネシア語、マレーシア語、ベトナム語、ヒンディー語で、地名などの固有名詞を含んだ旅行会話にも対応する。今後は、8言語間の音声翻訳の接続実験を行う。なお、対象言語は拡張することも可能という。NICTでは、ASTAPの音声・自然言語処理(SNLP)専門委員会における標準化を進め、さらに多言語展開を進める。

ネットワーク型音声翻訳システムのイメージ クライアント端末と翻訳サーバー間の相互作用


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(野津 誠)

2009/7/29 16:04

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