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NICT、インターネット経由で音声を出力できるスピーカを開発


 情報通信研究機構(NICT)は27日、インターネットに接続して利用する「インターネットスピーカ」を開発した。7月13日から15日にかけてWIRELESS JAPAN 2005と同時開催される第2回「次世代ワイヤレス技術展」においてデモンストレーションする予定だ。

 インターネットスピーカは、PCで再生した音声をインターネットを通じて再生する。Windows XP/2000に専用のドライバと制御用アプリケーションをインストールすることで、ネットワーク上のインターネットスピーカを仮想サウンドデバイスとして認識。ネットワーク上のインターネットスピーカから任意のスピーカを選択することで、好きな場所で音声を再生できるという。


インターネットスピーカの試作機(左)と基板(右)

 本体背面には、Ethernet端子、ミュートボタン、マイク端子、スピーカ端子などを装備。マイク端子にマイクを接続することで音声入力もできる。マイクを接続したインターネットスピーカから、別のインターネットスピーカへ直接音声を送信することが可能で、インターフォンのような使い方もできるという。

 試作機本体の大きさは15×15×15cm(高×幅×奥行)に収まるサイズだという。基板そのものの大きさは3×13.1×13.3cm(高×幅×奥行)。NICTでは重さについて公表していないが「基板そのものはかなり軽量だ。試作機本体は搭載するスピーカ次第で重さも変わってくる」とコメントしている。なお、試作機にはPower over Ethernet(PoE)により電源供給されている。

 NICTによれば「外出中にノートPCでDVDビデオを鑑賞したり、ゲームをする時は内蔵のスピーカを利用するが、インターネットスピーカが設置してあれば、ネットワークに接続して音声出力をインターネットスピーカに設定するだけで簡単に外部スピーカが利用できる。無線LAN経由でのアクセスも可能なため、切り替えも簡単だ」という。音声付きプレゼンテーションでの利用例などを紹介している。


スピーカの背面 制御用アプリケーション

関連情報

URL
  ニュースリリース
  http://www2.nict.go.jp/pub/whatsnew/press/h17/050627/050627.html


( 鷹木 創 )
2005/06/27 18:01

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