NTT、文字や音声を使わないコミュニケーション支援システム開発
NTTは18日、文字や音声を使用しないコミュニケーションを補助するシステムのパイロット版「VUTE2009」を公開した。
VUTE(Visualized Universal Talking Environment)は、単純な絵記号で何らかの情報や注意を示す視覚記号「ピクトグラム」をアニメーション化させた「動画ピクトグラム」を携帯端末などに表示。これにより、旅行や仕事などで滞在中の外国人や、聴覚障害者などのコミュニケーションを支援するという。
今回開発したパイロット版「VUTE2009」は、急病や事故、怪我などの緊急時に言葉の壁で119番に電話できない場合を想定。端末のディスプレイに表示されるピクトグラムの中から適切なものを選ぶことで、内容に応じた文章が自動作成される。音声や文字に代わるコミュニケーションを補助することが狙いだ。
VOTEの研究開発を行うNTTの「未来ねっと研究所」では今後、VUTEに用いるピクトグラムの語彙数を増やすとともに、各ピクトグラムのわかりやすさを向上させる考え。旅行会話などのシーンへの適用や、動画ピクトグラムの標準化を視野に入れ、実用化に向けて技術開発を進めるという。
VUTEの画面例 |
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(増田 覚)
2009/8/18 19:05
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