ファンが制作した映画予告編も大きな広告効果、米調査会社が報告


 インターネット上の著作権調査や監視計測サービスを手掛ける米BayTSPは17日、劇場用映画公開前の予告編投稿場所として、YouTubeが大きな役割を果たしているとの調査結果を発表した。

 ある劇場用映画公開前に予告編がどのように視聴されているのかを調査した結果、YouTubeに投稿された予告編は4200万回以上視聴されていたという。YouTubeが世界のCGMサイトに占める視聴割合は90%以上に上り、圧倒的な存在感を示した。

 興味深いことに、映画会社の制作した予告編は1000万回以上視聴されたが、ファンが制作した予告編もそれぞれ400万~900万回の間の視聴数を記録していた。

 これについてBayTSPのMark Ishikawa CEOは「我々がこのレポートのために調査した映画は、若い視聴者に向けられたものだった。1つの興味深い点は、数人のファンが制作した予告編は、スタジオが制作したプロモーションよりも多くの視聴者数を得たことだ」とコメントしている。

 YouTube以外で人気のあったCGMサイトは、56.com、Pomoho.com、YouKu.comであり、北米、欧州、アジアが大多数を占めていた。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2009/9/18 14:32