グリー、未成年の有料課金サービスを見直し


 グリーは、携帯電話やパソコンで利用できるSNS「GREE」において、未成年ユーザー対象の有料課金対策を明らかにした。

 グリーでは、有料課金サービスの利用者が増加していることから、未成年ユーザーの保護を目的に親権者の同意確認を徹底し、課金上限などを設定すると発表した。なお、今回の対策は主にソフトバンクの未成年ユーザーに対するもの。

 グリーは9月、未成年ユーザーの商品購入画面で、親権者の同意を得ていることを確認するボタンを配置している。さらに10月中には、ソフトバンクモバイルの未成年ユーザーに対して、月間の課金上限3万円を設定する。

 ドコモやKDDIでは、携帯電話事業者側で有料課金の上限設定サービスを用意している。ソフトバンク側にはこうした仕組みがないため、グリー側で3万円の上限を設定し、状況に応じて対策の見直しを図っていくとのこと。NTTドコモは、月間最大10万円で1万ずつ任意に上限額が設定でき、KDDI(au)は、未成年の場合は月間1万円、成人の場合は月間3万円(10月20日以降は5万円)と設定されている。

 グリーではこのほか、テレビCMでの表現の見直しを検討しており、10月中にも対策を講じる。一部のコンテンツが有料であることがわかりやすいように、表記サイズやコントラストなどが見直される予定。

 グリーでは苦情や問い合わせの具体的な内容や件数について非公開としているが、未成年ユーザーが親権者の同意を得ないまま有料課金契約を行ったことによる、親権者からの問い合わせがあるという。


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(津田 啓夢)

2009/10/14 15:09