Web 2.0的ワークスタイルがメインストリームへ、米Gartnerが予測
米Gartnerは27日、ブラウザベースのWeb 2.0的な手法が、2013年までに企業の共同作業プラットフォームの80%を占めるとの予測を発表した。同社はWikiのような共同作業の手法が成熟するとともに、より多くの人から賛同を得るにつれて、Web 2.0的な手法の影響力が大きくなると指摘。さらに、現状のドキュメントベースのワークスタイルと、Web 2.0的ワークスタイルの違いを挙げ、両者をうまく組み合わせていく方法や、移行に際しての注意点を挙げている。
調査を担当した米GartnerリサーチバイスプレジデントであるJeff Mann氏は、「何年もの間、主にMicrosoft OfficeのようなPCベースのオフィススイートで仕事をしてきたユーザーは、ファイルを中心とした仕事の仕方を好み、1枚のページを同時に人々が編集するWeb 2.0的環境で仕事すると落ち着かなく感じるだろう。それと同時に、Wikiやブログのような流動性の高い仕組みに慣れているユーザーは、まとまったドキュメントを扱うときにしっかりとしたプロセスと構造が要求されることにつまずくことがあるかもしれない」と、双方の利点と欠点を指摘した。
トレンドはWeb 2.0的ツールの利用に傾いているとはいえ、今後ドキュメントを中心とした仕事のスタイルが全くなくなるとは言えず、両者をうまく組み合わせていくことが成功の秘けつだと指摘する。そのため、Gartnerでは2つのワークスタイルをうまく組み合わせて移行していくためのアドバイスを6つ上げている。
1)ユーザーが特定のワークスタイルを好む場合、新しいワークスタイルを紹介する際に十分に気を遣い、決して強制することがないようにする
2)ワークスタイルの選択を行うビジネス上の理由を説明すること。もし必要ならば、特定の状況における代替案を提示し、ユーザーが受け入れにくいために、プロジェクトそのものの成功を危険にさらすことがないように注意すること
3)それぞれのワークスタイルのメリットを把握し、それに従って採用すること
4)どちらかのワークスタイルが、すべ全ての状況に適用すると盲目的に考えないこと
5)いくつかの製品がサポートしているハイブリッドモデルを試してみること
6)ほとんどの製品は、完全にファイル指向でもなければ、完全にWeb 2.0指向でもない。ユーザーが魅力的または役に立つと考える機能について、十分に知っておくこと
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(青木 大我 taiga@scientist.com)
2009/10/28 12:44
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