シマンテック、「ノートン360 バージョン 4.0」ベータ版を公開


「ノートン360 バージョン 4.0」ベータ版のメイン画面

 シマンテックは30日、個人向け総合セキュリティソフト「ノートン360 バージョン 4.0」の日本語パブリックベータ版を公開した。新セキュリティモデル「Quorum」(コードネーム)を搭載したことが特徴だ。同社のサイトから無料でダウンロードできる。対応OSはWindows 7/Vista/XP。

 「ノートン 360」は、ウイルスやスパイウェアからPCを保護する「PCセキュリティ」、個人情報を保護する「IDプロテクション」、ファイルをオンラインストレージなどに自動保存する「バックアップ」、PCを最適化する「PCチューンナップ」の4機能で構成される総合セキュリティソフト。

 「Quorum」は、9月に発売したセキュリティソフト「ノートン インターネット セキュリティ 2010」に搭載したセキュリティモデル。ファイルの作成時期やダウンロード元、デジタル署名、普及率などファイルの特徴をもとにファイルのレピュテーション(評価)を行うことで、新種の脅威への検出能力を高めているという。

 ファイルのレピュテーションに当たっては、PC内のファイル情報を匿名で送信することに同意した約3500万人のユーザーで構成される「ノートンコミュニティウォッチ」の情報を活用。レピュテーションの情報は随時更新されており、リリース以来7000万種のファイル、週平均で100万種の新しいファイルを特定しているという。

 ベータ版ではこのほか、企業向け製品と同等のスパム対策エンジンや、ファイルの怪しい振る舞い(ビヘイビア)を検出する「SONAR2」を搭載したほか、スキャンの対象をリスクのあるプログラムのみに絞り込む「ノートン インサイト」、Webサイトの安全度を判定するサービス「ノートン セーフウェブ」などの機能を備える。

「ノートン インサイト」の画面月単位のレポート画面

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(増田 覚)

2009/10/30 13:43