「Mac版Yahoo!メッセンジャー3.0」公開、プログラムとデザインを一新


Mac版Yahoo!メッセンジャー3.0

 ヤフーは26日、メッセージングソフト「Yahoo!メッセンジャー」Mac版の最新版となるバージョン3.0を公開した。対応OSはMac OS X 10.6/10.5/10.4。

 Mac版Yahoo!メッセンジャー3.0は、米国ではベータ版として公開されているYahoo! Messenger for Mac 3.0を日本向けにローカライズしたもの。ソフトがユニバーサルバイナリ化され、Intel Macにもネイティブに対応。デザインも一新され、会話の履歴を保存・閲覧できるメッセージアーカイブ機能や、音声による1対1のボイス機能、相手が不在の場合は音声でメッセージを残せるボイスメッセージ機能などが搭載された。

 メッセージウィンドウにはタブ機能が導入され、複数のユーザーとのやりとりを1画面で管理できるようになった。タブはドラッグ&ドロップで順番が入れ替えられ、別ウィンドウとして切り離すこともできる。

 また、Windows版Yahoo!メッセンジャーとのファイルの送受信が可能になったほか、ユーザーの画像として「Yahoo!アバター」で作成したアバターを設定できる機能を搭載。さらに、iTunesで現在聴いている曲をユーザーのステータスに表示する機能が追加された。

メッセージウィンドウは吹き出し型などデザインが選べる会話の履歴を保存・閲覧できるメッセージアーカイブ機能
音声による1対1のボイス機能を搭載メッセージウィンドウにはタブ機能も導入された
ヤフーの小南晃雅氏
ヤフーの佐藤新悟氏

 Mac版Yahoo!メッセンジャーは、前バージョンの2.6から久々のアップデートとなる。ヤフーR&D統括本部フロントエンド開発本部の小南晃雅氏と佐藤新悟氏は、「Macユーザーのみなさんには長らくお待たせしてしまい、申し訳ありません」とした上で、「バージョン3.0はコードを一から書き直し、機能的にもWindows版とほぼ同等のものになっています」と語る。

 プログラムはCarbonベースからCocoaベースとなり、画面デザインも最新のMac OS Xにマッチした形に変更。会話履歴からの検索機能など、Windows版には無い機能も一部取り入れており、「競合製品と比較しても遜色の無い出来になっていると思います」と語る。

 ヤフーでは、様々なデバイスでYahoo!のサービスを利用できるようにする「Yahoo! Everywhere構想」を掲げており、Yahoo!メッセンジャーはその中でもリアルタイムコミュニケーションの分野を担う重要な製品に位置付けられるという。今回はMac版がアップデートされたが、今後は特にスマートフォンでのリアルタイムコミュニケーションが重要だと考えていると説明。米国版のYahoo! MessengerではiPhone版も公開されており、日本でも対応を進めていきたいと語った。


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(三柳 英樹)

2010/1/29 15:04