AIRベースのTwitterクライアント「TweetDeck v0.33」ベータ版公開


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 Twitterクライアント「TweetDeck」の新バージョンとなる「v0.33」ベータ版が公開された。更新頻度を大幅に上げたほか、日本語検索の改善やYouTube動画のプレビュー再生機能の追加なども行われている。

 TweetDeckは、Adobe AIRプラットフォーム用のアプリケーションとして、「.air」ファイルとして公開されている。AIRプラットフォームはWindows、Mac、Linuxに対応しているため、これらの環境でTweetDeckを動作させることができる。

 v0.33では、Twitter APIの呼び出し回数を大幅に増やすことができたという。これは、接続方法「OAuth」をバックグラウンドで利用することで、Twitter側が増加させたAPI接続回数の上限を生かせるようになったためだ。これまでは1時間あたり150回の制限があったが、現在350回にまで増やすことができている。

 さらにこの更新回数を将来的にもっと増やすことも可能だ。TweetDeckのオプションメニューから「Allow TweetDeck to manage my API limit」を変更することにより、API上限管理をインテリジェントなアルゴリズムに任せることができる。これを利用すると、TwitterがAPI呼び出し回数制限を引き上げたときなどに、即座に最大限生かすことができるようになる。

 ユーザーインターフェイスも改良された。TweetDeckではもともと複数のコラムを表示できた。今回新たに「Column Navigator」機能が搭載され、画面下中央に表示される。これを使うと、たくさんのコラムの中から表示するコラムを選択しやすくなっている。

 また、サーチコラム検索語をその場で編集できるようになったほか、これまでうまく動作していなかった日本語や中国語などダブルバイト文字の検索が修正され、利用できるようになった。

 さらにWindows環境では、F11キーを押すことにより、フルスクリーンモードで利用できるようになった。マルチモニターサポート機能も大きく改良されたとしている。

 そのほかにも、YouTube、Mobypicture、Twitgoo、Posterous、Flickr Mediaのプレビュー再生が可能になったほか、URL、ハッシュタグ、引用の認識改良、「http://」がないリンクがクリック可能になるなど、細かい改良も行われている。

 TweetDeckでは、デスクトップ版だけでなく、iPhoneアプリも公開している。さらに同社では今後、他の携帯プラットフォームにも進出する考えで、近々複数の端末向けのTweetDeckを公開する予定だとしている。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/2/9 12:23