Google Maps、ユーザー写真のナビゲートをストリートビュー風に


 米Googleは2月26日、「Google Maps」に表示されるユーザー写真のナビゲート方式を、「ストリートビュー」に似た方式に改良したと発表した。

 従来よりGoogle Mapsでは、ストリートビューで閲覧している場所において、ユーザーが撮影してPicasaやPanoramio、Flickrに投稿した写真がある場合、「ユーザー写真」として表示している。これまで単に表示されるだけだったこれらの写真について、さらに細かい場所や、別の角度からの写真が入手できる場合、新たにナビゲーション用の銀色の丸ボタンが各写真上に表示されるようになった。この丸ボタンの上にマウスポインターを合わせると、そのボタンの周辺に四辺形が表示され、そこでクリックすると、その範囲に合致する別のユーザー写真を表示できる仕組みだ。

 例えば、大きな建物の全体を撮影した写真から、頂上付近の拡大写真に移り、次いでその先端付近にある彫刻物を拡大するということが可能になる。いずれも、ユーザーが適切な写真を投稿していることが前提となる。


ユーザー写真でも、「ストリートビュー」と同様の多角形インターフェイスが表示されるようになった(Google LatLong公式ブログより画像転載)

 このナビゲーション方法は、ストリートビューに導入されている“パンケーキ”および多角形インターフェイスによる方法とよく似ている。パンケーキとは、ストリートビューでマウスポインターを道路部分に乗せると表示される円盤状の図形のこと。自分の進みたい方向でパンケーキをダブルクリックすると、即座にその場所にジャンプできる。また、建物部分にマウスポインターを動かすと、パンケーキが四角形に変わり、そこをダブルクリックすると、その建物の壁面をちょうど見やすいように表示してくれる。

 今回の改良により、ユーザー写真の中も使い慣れた方法で探索できるようになった。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/1 13:20