ヤフー、テレビ向け「Yahoo!知恵袋」などコンテンツを拡充

テレビ版「Yahoo! JAPAN」

　ヤフーは3日、テレビ向け「Yahoo! JAPAN」のコンテンツとして、「Yahoo!知恵袋」をテレビ画面に最適化したサービスを公開した。

　テレビ版「Yahoo!知恵袋」は、テレビ番組の合間などにQ&Aを読み物として楽しめるコンテンツとして、テレビ画面向けに構成。画面の上部には、特定のテーマに沿った質問がスタッフおすすめの「太鼓判知恵袋」として表示され、下部には話題のキーワードに関する質問へのリンクが並ぶなど、テレビのリモコンからリンクをクリックしていくだけで、興味のあるQ&Aが閲覧できるように工夫されている。

　また、個々の回答ページでは、左に質問文、右にベストアンサーが並ぶといった形で、横長のテレビ画面に合わせたレイアウトを採用。このほか、暮らしに役立つ定番ネタの「お役立ちQ&A」や、デイリー閲覧数ランキングなどのコンテンツを用意した。

　テレビ向けのサービスとしては、「Yahoo!バラエティ」内の有料会員型ファンクラブ「よしもと見ホーダイ」もテレビ向けに最適化したサービスを開始した。テレビ向けの有料動画配信サービスはYahoo! JAPANでは初。料金は月額980円で、入会手続きは現時点ではPCまたは携帯電話から行う必要がある。

　テレビ版の「よしもと見ホーダイ」では、芸人ライブなどの動画を中心に配信。現時点では約400本の動画が視聴可能だが、今後はPC版と同様に1600本以上の動画をテレビから視聴できるようになる予定。視聴可能なテレビは、シャープの「AQUOS DS6」以降（2009年モデル）、東芝の「REGZA Z8000」以降（2009年モデル）、日立「Wooo」（2010年モデル）。動画のフォーマットはH.264、ビットレートは2Mbps。

テレビ版「Yahoo!知恵袋」	テレビ版「よしもと見ホーダイ」

　テレビを対象としたコンテンツとしては、ゲーム機「Wii」向けのYahoo! JAPANのトップページも公開した。Wiiリモコンのポインティング機能で使いやすいように、アイコンや文字を大きくしたトップページで、「ニュース」「天気」などのコンテンツを配置。現時点で、Wii向けに最適化されたサービスは検索のみとなっているが、今後ニュースなど利用者の多いコンテンツについてもWii向けに最適化したページを用意していきたいとしている。

Wii版「Yahoo! JAPAN」

　ヤフーでは、PC以外の機器にもサービスを提供していく「Yahoo! Everywhere構想」に基づき、テレビ向けやスマートフォン向けのサービスも強化していくと説明。iPhone向けには、2月24日には「Yahoo!知恵袋」の専用アプリ「チエビジョン」、2月23日には「Yahoo!オークション」の専用アプリ「ヤフオク」を公開している。

　「チエビジョン」は、テレビのリモコンのようにQ&Aのテーマを選ぶことができ、Q&Aの質問文とベストアンサーがオートスクロールしていくモードを備える。通勤通学時などにQ&Aを読み物として眺めていくイメージで開発されたという。

　「ヤフオク」は、iPhoneのユーザーインターフェイスに似せて、オークションの各カテゴリーをアイコンとして配置し、ユーザーの操作で並べ替えも可能。現在は閲覧と落札のみ行えるが、ユーザーからは「iPhoneから出品もしたい」という要望が多数寄せられているため、出品機能の追加に向けて現在開発を行っているという。

Yahoo!知恵袋のiPhoneアプリ「チエビジョン」	Yahoo!オークションのiPhoneアプリ「ヤフオク」