NokiaのSymbian端末向けSkype公開、世界2億台以上で利用可能に


 ルクセンブルクのSkypeとフィンランドのNokiaは3日、Symbianプラットフォームを搭載したNokia製スマートフォン向けに、「Skype for Symbian」を公開したと発表した。このアプリは、Nokiaのアプリケーションマーケットプレイスである「Ovi Store」から無料ダウンロードできる。

 「Skype for Symbian」では、定額データプランを使用している限り、Skype同士の無料通話が行える。また、3G、GPRS、EDGEのデータ回線を使用し、国外へのSkypeOut通話やSMSメッセージ送信が可能だ。

 Skypeコンタクトのプレゼンスが表示でき、コンタクトは端末のアドレス帳からインポートできる。インスタントメッセージの送受信や、写真、動画、その他のファイルの共有も可能。

 現在、「Skype for Symbian」は、Symbianプラットフォームを搭載しているNokia製スマートフォンで動作する。対応しているのは、タッチスクリーン端末5機種と、タッチスクリーンのない端末18機種だ。さらにSkypeでは、Sony Ericssonを含む他メーカーのSymbian端末向けに公開する準備を進めているという。

 すでにSkypeは米大手携帯キャリアのVerizonと提携し、Skypeアプリを携帯に組み込んで販売することで合意している。また、iPhoneアプリ開発を進めていることも明らかにしている。

 国際電話に限定されるとはいえ、スマートフォンからSkypeOut通話することは一般的になりそうだ。それだけに、携帯電話キャリアのビジネスモデルにどう影響するか注目される。

 調査会社のInforma Telecoms and Mediaによれば、「Skype for Symbian」を利用できるNokia製スマートフォンは2億台を超える見込みだ。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/3/4 11:53