SkypeとNokiaは17日、NokiaのスマートフォンにSkypeを密接に統合することで合意したと発表した。Skype機能が組み込まれて出荷される最初のスマートフォンはNokia N97で、出荷時期は2009年第3四半期ごろとしている。
この端末では、携帯のアドレス帳にSkypeのプレゼンス機能が組み込まれ、アドレス帳を見ることによって、連絡先がオンラインかどうか確認でき、そこからインスタントメッセージを送信できる。さらに、Wi-Fiや3Gネットワークを使い、Skype同士の無料音声通話、Skypeから世界各地の固定電話や携帯電話への低料金通話が行える。ただし、データ通信料金が発生するのは言うまでもない。
今回の提携ではSkypeが1つのアプリケーションとしてインストールされているのではなく、スマートフォンのOSの一部として深く統合されていることが大きな特徴だ。
Nokia N97端末は2009年第3四半期以降はSkypeがプリインストールされて出荷されるが、既存のNokia N97端末利用者は、ファームウェアのアップデートによりSkype機能を入手できるようになるとしている。
今後Skypeでは、今回のNokiaとの提携のように、スマートフォンと一体となったSkypeのソフトウェアとサービスを提供する。その一方で、これまで通りアプリケーションとして、Java携帯やWindows Mobile携帯にダウンロードしてインストールできるようにもする。携帯分野では、このように同時に2つのアプローチをとることにしている。
それに加えて、携帯電話からSkypeを利用しやすくするため、携帯電話事業者と協力していくとしている。同社では、Skypeを利用しやすくする契約を携帯電話事業者と結ぶことによって、ARPUの増加や音声通話時間の増加が見込めると主張しており、携帯電話事業者のHutchison 3との提携でそのことは実証されているとしている。
関連情報
■URL
ニュースリリース(英文)
http://about.skype.com/2009/02/skype_and_nokia_partner_to_int.html
Skype公式ブログの該当記事(英文)
http://share.skype.com/sites/en/2009/02/nokia_and_skype_partnering_in.html
( 青木大我 taiga@scientist.com )
2009/02/18 11:29
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