ニコ動ユーザーの約5割、「ネット上のつきあいに疲れた」経験


インターネット上でのコミュニケーションに疲れた経験について

 ニワンゴは3日、動画共有サービス「ニコニコ動画(9)」のユーザーを対象にした、インターネット上のコミュニケーションに関する調査結果を発表した。調査は、「ニコニコ動画」上のアンケートシステム「ニコ割アンケート」を利用し、3月2日19時30分に実施。約200秒間で6万6538件の回答を集めた。

 インターネット上でのコミュニケーション全般に対して疲れた経験について、「非常に疲れたことがある」が18.6%、「やや疲れたことがある」が30.2%で、全体の約半数となる48.8%が「疲れたことがある」経験があるという。一方、「疲れたことはない」と回答した層は24.7%だったほか、「インターネット上でコミュニケーションをしたことがない」層も12.8%あった。

 男女別に見ると、「疲れたことがある」と回答した割合は女性が56.7%で、男性の45.8%と比べて10.9ポイント高い。また、年代別では、30代の57.0%が最も高く、それ以外の年代は50%未満だった。

 「疲れたことがある」と回答した層を対象にその理由をたずねたところ、「知り合いの書き込みに返答しなければいけない感じがする」と回答する割合が43.2%と1位。以降は、「いざこざが起きた」が30.2%、「しがらみができて自由に発言しにくい」が28.8%、「コメントをしてくれる人に悪いと思って続けてしまう」が22.0%が続く。

 また、上手に対面コミュニケーションができるかに関しては、「まったく上手だと思わない」が13.5%、「あまり上手だと思わない」が26.5%となり、合計で40.0%の層が「上手だと思わない」と回答した。この数値は、「非常に上手だと思う」の8.0%、「やや上手だと思う」の21.1%を合わせた「上手だと思う」層の29.1%を上回っている。

 インターネット上でのコミュニケーション経験者に対して、自分の書き込みに対する返答の有無が気になるかに関しては、「非常に気になる」が25.7%、「やや気になる」が46.9%と、合計で72.6%が「気になる」と回答。「まったく気にならない」の4.5%、「あまり気にならない」の10.5%を合わせた15.0%と比べて、大きく上回る結果になった。

 このほか、コミュニケーション経験がない回答者を対象にその理由をたずねたところ、「書き込むのが面倒」が50%と最も多い。次いで、「面白そうに思えない」が28.5%、「どうやったらいいのかわからない」が23.2%など。なお、年代別では「書き込むのが面倒」と回答した割合は10代以下を除いて、年齢が高くなるにつれて回答割合が低くなる傾向にあったという。


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(村松 健至)

2010/3/4 14:29