「ネット書き込みで実名は使わない」が71.1%、ニコ動アンケート


 ニワンゴは24日、ネット上で使用する名前に関するアンケートの調査結果を発表した。調査は、「ニコニコ動画」上のアンケートシステム「ニコ割アンケート」を利用し、23日19時50分に実施。6万8244件の回答を集めた。

 SNSのような知人や友人のみがアクセスできる環境を除き、ネット上でブログや掲示板などのサービスに書き込みをするときに実名を使用するかという質問に対しては、「まったく実名を使わない」が58.2%、「あまり実名は使わない」が12.9%で、実名を使わないとする層が計71.1%となった。「常に実名を使う」は2.3%、「ほとんど実名を使う」は2.5%、「どちらともいえない」は4.4%、「そもそも書き込みをしない」は19.6%。男女別に見ると、「まったく実名は使わない」と回答した割合が女性では63.2%となり、男性の56.3%を上回った。

 ネットで実名を使う理由は、「実名の方が説得力がある」が43.6%、「友人や知人にも発言内容を知らせたい」が25.8%、「自分の発言に責任を持ちたい」が20.6%など。逆に、ネットで実名を使わない理由は、「ネット上に個人情報が出るのは怖い」が64.0%、「立場を気にせず気軽に発言したい」が44.0%、「自分の名前を悪用されると困る」が37.3%、「自分の好きな名前を使いたい」が36.4%など。

 男女別では、ネットで実名を使わない理由として、「自分の好きな名前を使いたい」(男性33.2%、女性43.7%)、「知人や友人に発言内容を知られたくない」(男性22.6%、女性33.9%)などの回答に傾向の違いが見られる。

 実名は使わないという回答者に対して、複数のサービスで共通のハンドルを使用しているかという質問では、「全てのサービスで同じハンドルを使用」が9.7%、「ほとんどのサービスで同じハンドルを使用」が48.3%となり、共通のハンドルを使用するとした回答者が半数以上となった。「全てのサービスで異なるハンドルを使用」は5.0%、「ほとんどのサービスで異なるハンドルを使用」は17.4%、「ハンドルを使わない」は2.8%。

 また、「実名は使わない」「どちらとも言えない」という回答者に対して、ネットユーザーは実名・匿名のどちらで発言した方がいいと思うかという質問では、「実名・匿名どちらを用いてもいい」が56.1%、「匿名で発言した方がいい」が41.1%、「実名で発言した方がいい」が2.5%となった。


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(三柳 英樹)

2010/2/24 16:50