ソーシャルメディアの利用動向調査、スマートフォン利用は19.1%


 株式会社日本能率協会総合研究所は24日、「ソーシャルメディア」に関する利用実態調査の結果を公表した。

 本調査は、ブログサービスやSNS、動画・写真共有サービス、Twitterなどの「ソーシャルメディア」のアカウントを保有する10代から40代の男女を対象に、Webアンケートで調査を実施。調査期間は3月3日から8日まで。有効回答数は1200名で、内訳は10代男性が52名、10代女性が50名、20代男性が172名、20代女性が130名、30代男性が234名、30代女性が187名、40代男性が227名、40代女性が148名。

 調査結果によれば、回答者が保有するソーシャルメディアのアカウント数は合計4619個で、1人あたり平均保有数は約4個だった。サービス別に見ると、「YouTube」が872個と最も多く、以降は「ニコニコ動画」が765個、「mixi」が760個、「ブログサービス」が734個、「Twitter」が376個と続いた。

 ソーシャルメディアを利用する理由(複数回答)としては、「自分と同じ関心事・興味を持つ誰かを見つけることができるから」が39.3%と1位。2位は「世の中のニュースや出来事に関する多くの人間の見解を知りたいから」が33.5%、3位は「自分の日記代わりに利用できるから」が33.2%だった。


ソーシャルメディアを利用する理由

 利用する機器(複数回答)に関しては、「ノートパソコン」が57.3%、「デスクトップパソコン」が55.3%と、パソコンの利用が多い。ただし、「複数のデバイスを併用」と回答した割合も49.0%あった。それ以外では、「携帯電話」が31.3%、「スマートフォン」が19.1%、「携帯ゲーム機」が2.8%。

 パソコンでソーシャルメディアを利用すると答えた回答者にその理由(複数回答)を尋ねたところ、「普段使い慣れているから」が86.2%、「画面が見やすいから」が56.6%、「文字入力がしやすい」が50.9%と上位にあがった。一方、不満点に関する質問(複数回答)では、「外出時に利用しにくい」が39.3%、「持ち運びが不便」が35.2%、「起動に時間がかかる」が29.5%だった。


ソーシャルメディアを利用する機器

 また、携帯電話およびスマートフォンでソーシャルメディアを利用する回答者に対しても、その理由と不満点を聞いた(どちらも複数回答)。利用理由については、「いつでも持ち歩いているから」が79.0%、「いつでも、どこでも好きな場所で利用できるから」が62.1%と、持ち運びやすさやどこでも使いやすい点をあげる割合が多い。不満点としては、「文字入力がしにくい」が66.7%と最も多く、以降は「画面が小さく見にくい」が45.0%、「小まめにバッテリーの充電をしないといけない」が44.3%が続いた。

 スマートフォンを利用する回答者に対しては、利用するスマートフォンに対する不満点や改善点(複数回答)も調査した。その結果、「バッテリー交換着脱ができない」が70.5%と1位。次いで、「文字が打ちにくい」が54.2%、「赤外線通信が使えない」が52.3%、「おサイフケータイが使えない」48.5%、「ワンセグが使えない」が42.6%と上位に挙がった。

 スマートフォンと携帯電話の併用状況については、「スマートフォンのみ」が63.5%と半数以上だったが、「2台持ち」と答えた割合も36.5%あった。「2台持ち」する理由(複数回答)に関しては、「携帯電話の通常機能を持ちながら、これまでパソコンで楽しんでいたWebサイトをストレスなく利用できるデバイスが存在しない」と回答した割合が47.8%と1位だった。

 このほか、スマートフォンを未所有の回答者に対して、今後購入を検討する際のポイントも質問(複数回答)した。その結果、「文字入力のしやすさ」を挙げる割合が80.5%と最も多く、次いで「持ち運びやすいコンパクトサイズ」が77.0%、「見やすい大画面であること」が74.7%、「デザイン性」が71.2%、「ケータイメールが使えること」が70.5%だった。


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(村松 健至)

2010/3/24 18:17