痴漢誘引の書き込みも有害情報、ネット通報窓口の指針で例示


 インターネット協会は、「インターネット・ホットラインセンター」のガイドラインを4月1日付で改訂したと発表した。

 インターネット・ホットラインセンターでは、インターネット上の違法情報や有害情報の情報をユーザーから受理し、警察へ通報したり、プロバイダーへ削除を依頼する業務を行っている。

 今回の改訂では、ホットラインセンターが取り扱う違法情報のうち、麻薬特例法違反、売春防止法違反、携帯電話不正利用防止法違反に該当する情報について、事例の追加や、判断基準の要件の見直しを行った。

 公序良俗に反するなどの有害情報については、「情報自体から、違法行為(けん銃等の譲渡等、爆発物の製造、児童ポルノの提供、公文書偽造、殺人、脅迫等)を直接的かつ明示的に請負・仲介・誘引等する情報」の項目内で、痴漢行為を誘引する情報を例示に追加した。掲示板などの書き込みに誘引された、電車内などでの痴漢行為が社会的問題となっていることを踏まえたという。

 2009年にホットラインセンターに寄せられた13万586件の通報のうち、違法情報・有害情報に該当すると判断したものは3万3968件で、前年から67.1%増加した。特に違法情報が95.3%増とほぼ倍増しており、2万7751件に上った。有害情報は1.6%増の6217件だった。


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(永沢 茂)

2010/4/2 11:00