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Twitter、第三者による広告ツイートを禁止、タイムライン周辺部では許容


24に公開されたTwitter API新利用規約

 米Twitterは24日、同社のツイート関連広告に関する立場を明確に示した文書「The Twitter Platform」を公式ブログで発表した。この中でTwitterは、第三者がツイートの形式で広告をユーザーのタイムラインに配信することを明確に禁止した。

 こうした形式の広告、いわゆる「広告ツイート」や「ペイドツイート」と呼ばれる分野は、ちょうどビジネスが生まれつつある段階であり、この分野で起業・投資している企業などに影響が出そうだ。

 Twitterは、同社の拡大、強固なAPIのサードパーティへの提供、長期的に健全で価値のあるユーザー体験を提供すること――の3つが主要目標であると定義。それを維持するために、現在200人以上の従業員を雇用しており、そのためにも同社初の広告商品となるペイドツイート「Promoted Tweets」を発表したと説明する。

 こうした背景の中で、Twitterはサードパーティによるペイドツイートを禁止することを明らかにし、同日発表されたAPIの利用規約でこのことを明確な文言で公開した。

 Twitterでは、禁止理由を2つ挙げている。1つは、サードパーティによるペイドツイートが、Twitterのタイムラインのユーザー体験を保全しないことだ。サードパーティは、ペイドツイートによって広告インプレッションやクリックスルーレートの最大化を追い求めるかもしれず、結果としてタイムラインに広告があふれ、ユーザー体験を低下させる可能性がある。2つめに、Twitterプラットフォームの健全性と価値を長期的に維持するためには、短期的な収益化ではなく、イノベーションによらなければならないと同社が信じていることにある。これによって、ユーザー体験が向上するとしている。

 また、Twitterプラットフォームをスパムから守り、ユーザーの要望に応え、サービスをスケールするためのいずれのコストもTwitterが負担しており、サードパーティはこれらのコストをほとんど負担していないことも指摘。自社の権利を主張した。

 ただし、すべての広告が禁止されたわけではないことにも注目できる。Twitterでは、タイムラインの中での広告は禁止したものの、タイムラインの周辺での広告は許容している。例えば、Twitterクライアントに表示されるディスプレイ広告、Twitterに関係するアクセス解析サービス、バーティカルアプリケーションなどである。

 24日に公開された新しいAPI利用規約では、サードパーティがTwitterコンテンツを利用しながら、その周辺に広告を表示するビジネスを行う場合、売り上げをサードパーティとTwitterの間で分配するレベニューシェア形式を取ることを求めている。詳細についてはTwitterに問い合わせる必要がある。

 なお、ツイートの周辺に広告を表示する場合、タイムラインの外であり、他のツイートと混同しないように明確に区別されなければならないとしている。また、Twitter自身がAPIを通して広告を配信する権利も留保している。

 また、Twitter以外のサードパーティが収益化のための新ビジネスモデルを生み出すかもしれないが、Twitterは必ずしもすべてのビジネスモデルを利用して収益化するつもりはないことも明らかにした。


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(青木 大我 taiga@scientist.com)

2010/5/25 11:43