NTT Com、仮想デスクトップサービス「Bizデスクトップ」
Bizデスクトップ概要 |
エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は6月2日、いつでもどこでも、安全便利に業務が行えるICT環境を提供する「BizCITY」において、仮想デスクトップサービス「Bizデスクトップ」を発表した。6月9日より提供する。
Bizデスクトップは、BizCITYサービス基盤上からデスクトップ環境を提供するサービス。BizCITYの各種サービスや顧客のICTリソースを、VPN・インターネット・モバイルからセキュアに利用できる。端末にはデータを残さず、どこからでもアクセス可能。ID数やサーバーリソース単位の安価な価格で、必要なだけ追加・拡張できるのが特徴。
ラインアップは「Bizデスクトップ ベーシック」と「Bizデスクトップ Pro」の2種類。
前者は、Webブラウザ上で仮想デスクトップが利用できるサービス。インターネットに接続されたPC・携帯電話(iアプリ)のWebブラウザから、 Webメール(容量5GB)、ストレージ(容量5GB)、オフィスソフト「ThinkFree Write/Calc/Show」が利用できる。
価格は、月額1260円/ID、初期費用2万円。
Bizデスクトップ ベーシック。Webブラウザ上で仮想デスクトップが利用できる | Webメール画面 |
ThinkFree Show画面 | iモード端末からアクセスしている様子 |
後者は、XenDesktop/XenAppを利用したVDIサービス。仮想PC方式とターミナル方式の2パターンが選択でき、ハイブリッド型の提案も行う。クライアント環境そのものをBizCITY基盤上に用意するため、PCの一括管理、ウイルス対策、BCP対策に至るまで、システム管理者の負担を削減できる。オプションでOffice Professional/Standard、ウイルス対策ソフトなども用意するほか、仮想デスクトップのカスタマイズや、海外展開しているユーザー向けにグローバル型にも対応する。
30ID利用時の価格は、月額7万8750円(1IDあたり2625円)から、初期費用2万1000円から。
NTT Comでは、2008年度にSaaS基盤を構築し、アプリケーションパートナーと連携したサービスを開始。2009年度にBizCITYサービス基盤を構築し、ホスティング・ストレージサービスなどを提供してきた。
「いつでもどこでも、安全便利に仕事ができるICT環境を経済的に提供する」をコンセプトに、今回は仮想デスクトップサービスを投入。同サービスの強化として今後は、第2四半期以降に多要素認証やシングルサインオンなど認証機能を強化し、アプリケーションの拡充も図る方針。
具体的には「統合コミュニケーション(VoIP、コラボレーションなど)をアプリケーションとして拡充するほか、スマートフォン対応も進める」(ビジネスネットワークサービス事業部 販売推進部 担当課長の渡辺聡氏)としている。
BizCITYサービス全体で、初年度50億円の売り上げを目指す。
BizCITY全体図 | アプリケーションパートナー例 |
関連情報
(川島 弘之)
2010/6/2 18:55
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