JPIX、IPv4/IPv6移行期を想定したISP向け実験サービス開始
サービスイメージ図 |
日本インターネットエクスチェンジ株式会社(JPIX)は8日、IPv4とIPv6の共存・移行期を想定したISP向けの実験サービス「IPv6v4エクスチェンジサービス」を開始した。対象はJPIX名古屋とJPIX大阪を除く首都圏サイトで、IPv6アクセス網を構築するISPの利用を想定している。
「IPv6v4エクスチェンジサービス」は、ISPからユーザーへのアクセス網など中継ネットワークがIPv6となった場合にも、家庭内の機器やコンテンツサーバーにはIPv4を使用するものが残ることを想定し、IPv6ネットワーク経由でのIPv4アクセスを提供するサービス。
家庭内ではホームゲートウェイによりIPv4をIPv6に変換し、ISPはIPv6ネットワークで中継、JPIXがトランスレーターによりIPv6をIPv4に再度変換し、IPv4のサーバーに接続する。実験サービスでは、株式会社セーブルネットワークスが開発した製品を採用する。
JPIXでは、このサービスによりISPはエンドユーザー向けのアクセス網をIPv6のみの構成とすることができ、JPIXの設備によるアウトソースサービスのため、ISPのバックボーン設備の負担が軽減できると説明。IPv4グローバルアドレスの在庫が無くなるタイミングの前に、より多くの時間的な余裕を持った対策を行えるとしている。
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(三柳 英樹)
2010/7/9 17:49
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