iPad用ブラウザー「iLunascape」公開、タブ/ボタンを下側配置で使いやすく


「iLunascape」を操作している画面
タブや主な操作ボタンを下側に配置している

 Lunascape株式会社は29日、iPad/iPhone向けアプリ開発への参入を発表。同日、iPad用のタブブラウザー「iLunascape」を公開した。App Storeから無料でダウンロードできる。

 iPad標準のウェブブラウザーである「Safari」にはない機能としては、タブ表示(最大6個)、複数ページの同時読み込み、ボタン操作でのタブの切り替え、傾きによる回転のオン/オフ、表示中のページのキャプチャーがある。

 Lunascapeによれば、iLunascapeはiPadで快適にタブブラウジングができることをコンセプトに、タブや操作ボタンを下側に配置したという。「両手でiPadを保持しながら快適にタブブラウジングを行えるのが特徴」としている。

 タブはPC版のLunascapeと同様、アクティブでないタブも動作する。このため、例えばTwitterのタイムライン取得やYouTubeの動画再生をしながら、別なタブを閲覧することが可能。タブを切り替えるたびに再読み込みが発生することもない。

 また、閲覧中のページをキャプチャーするボタンも搭載。メモ替わりにページを記録しておくことで、オフライン環境でもページを閲覧できる。キャプチャーした画像は、写真アプリから閲覧する。

「iLunascape」の設定ボタンを押したところ「iLunascape」のページボタンを押すと、画面キャプチャーを撮影できる

 LunascapeではiLunascapeの開発状況を告知するサイト「iLunascape 開発日誌」を公開。また、Twitterではハッシュタグ「#ilunascape」で投稿されたツイートを通して、ユーザーの要望やフィードバックを取り入れていきたいとしている。

 iLunascapeは日本語版と英語版が公開されている。さらに、現在開発中の「バージョン1.1」ではドイツ語、フランス語、中国語に対応するほか、ブックマークの階層保存が可能となる。「バージョン2.0」ではLunascapeのブックマークと同期する機能も提供するという。

 iPhone版のiLunascapeについては、「夏が終わるまでに公開したい」(Lunascapeの近藤秀和代表取締役社長)という。


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(増田 覚)

2010/7/30 11:10