「Lunascape 6.2.1」公開、Geckoエンジンの11件の脆弱性を修正


 Lunascape株式会社は9日、ウェブブラウザーの最新版「Lunascape6.2.1」を公開した。同社サイトより無償でダウンロードできる。Windows 7/Vista/XP/2000およびWindows Server 2008/2003に対応する。

 Lunascapeは、レンダリングエンジンとしてGecko、WebKit、Trident(IE)の3つに対応したエンジンを搭載するのが特徴。最新バージョンでは、メモリー安全性の問題など、Geckoエンジンの脆弱性11件を修正し、同エンジンのバージョンを「1.9.1.11」に更新した。

 修正した脆弱性は、不正なPNG画像によってリモートコードが実行されるなど、危険度が4段階で最も高い“最高”の脆弱性7件が含まれており、Lunascapeでは早急に最新バージョンへのアップデートを行ってほしいと呼びかけている。

 また、Internet Explorer 8のユーザーを対象に、Tridentの表示モードの自動切り替え機能を追加。これにより、Trident利用時のサイト表示の互換性を向上させた。このほか、84件の改善・仕様変更・不具合修正を行い、利便性と安定性を高めたという。


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(増田 覚)

2010/8/9 13:55