フィルタリング認知度、4年で約32%向上~デジタルアーツ調査
フィルタリング製品メーカーのデジタルアーツ株式会社は10日、「インターネット利用に関するWebアンケート調査」の結果を一部公表した。フィルタリングの認知率は84.7%で、2006年12月の調査と比較して約32%向上している。
今回の調査は、インターネットを利用する20~60歳代の男女を対象に、特設ウェブサイト上で行った。調査期間は5月11~12日の2日間で、有効回答数は1040件。家庭でのインターネット利用に関する動向をおもに聞いている。
家庭での1日あたりのインターネット利用時間を聞いたところ、回答者本人の答えでもっとも多かったのが「1時間以上3時間未満」の45.3%。2位は「30分以上1時間未満」で19.0%だった。また、同居する18歳以下の子供のインターネット利用時間については、「30%未満」が第1子・第2子・第3子とも42.3~49.0%だった。
子供のインターネット利用目的を複数回答で聞く設問では、278件の回答のうち、「興味のあることや趣味・遊びのための検索・情報収集」が57.9%、「勉強のための検索・情報収集」が30.9%だった。3位以下は「オンラインゲーム」24.1%、「動画投稿サイト利用」16.9%、「音楽などのダウンロード」16.2%と続いており、検索・情報収集目的での利用が、娯楽分野以上に多いと推測される。
また、子供のPC習熟度を聞いたところ、「ブラウザーを利用したインターネット検索・閲覧ができる」が未就学児でも13.7%、小学生は60.2%と、年少者でもウェブを活用する傾向にあることがわかる。なお中学生は89.8%、高校生が94.5%だった。
「インターネット利用に関わるトラブルの中でもっとも脅威だと思う事象」については、子供に対する脅威で第1位が「ネットいじめに遭う」で23.1%。次いで「不快な画像・動画に意図せずアクセスしてしまう」が16.2%で2位だった。
フィルタリングソフト・およびサービスについては「知っている」が67.9%、「聞いたことがある」は16.8%で、合計84.7%となった。これは2006年12月に実施した自社調査(有効回答数927件)の「知っている」53.3%と比較して大幅に向上。業界団体や官公庁による普及啓発キャンペーンが奏功したと、デジタルアーツでは分析している。
フィルタリングを子供のために現在導入している回答者に対して、利用目的を複数回答で聞いた設問では、全52件の回答のうち「ネット利用から生じるトラブル・被害を未然に防ぐため」が75.0%、「ネット利用から生じるトラブル・被害を未然に防ぐため」が53.8%だった。
このほか、子供以外の家族を保護するためにフィルタリングを利用しているとの回答も多く寄せられており、デジタルアーツでは「今回の調査結果を分析し、より多くの皆様にとって最適なフィルタリング製品の開発に努めたい」とコメントしている。
関連情報
(森田 秀一)
2010/9/13 12:55
-ページの先頭へ-